【ウェンバンヤマ対ホルムグレン】スタールーキーの2人がNBAの偉大なライバルになり得る理由

Stephen Noh

YOKO B

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ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)とチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)は、NBAの次の偉大なライバル関係になる可能性を秘めている。

このビッグマン2人は新人王の栄誉をかけて競い合う予定だが、彼らの過去を見る限り、2人はマッチアップするたびにショーを繰り広げることになるだろう。

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2人のライバル関係はコート上ではすでに激しくなっているが、コート外では互いに尊敬の念を表明している。

プレシーズンの対戦前に、ウェンバンヤマは「(ホルムグレンは)本当に良い選手だ」と、記者団に話している

「数年前に一度対戦したけど、彼はこの世代の素晴らしい選手の1人だ」

ホルムグレンも、「僕は長くプレイするつもりだし、ウェンバンヤマもきっとそのつもりだと思う」と、プレシーズンの対戦後に語っている

「だから、この先、何度もやり合うしかないだろうね」

高校時代にスカウトされて以来、彼らはドラフト有力候補として比較され続けてきた。これまでの2人の歴史を紹介しよう。

ウェンバンヤマ対ホルムグレン:FIBA U19ワールドカップ2021

2人が初めて対戦したのは、2021年のFIBA U19バスケットボールワールドカップの決勝で、ホルムグレンのアメリカ代表とウェンバンヤマのフランス代表が対戦したときだった。

当時、ホルムグレンは全米最高の高校生プロスペクトと見られており、2022年のドラフトで1位指名される可能性があるとされていた。一方のウェンバンヤマはすでに世代を代表するプロスペクトで、2023年のドラフト1位候補と目されていた。

この対戦で、ホルムグレンは10得点、5アシストとまずまずの活躍。ウェンバンヤマを相手に何本か3ポイントショットを打ったが、ほとんど抑え込まれていた。

実は、ウェンバンヤマを相手に最も活躍したのはケネス・ロフトンJr.(メンフィス・グリズリーズ)だった。彼はそのサイズと強さを生かし、フランスの天才を押し込んで2本のポストアップを決めるなど、チームハイの16得点をマークしている。

この日のウェンバンヤマは、22得点、8リバウンド、そして驚異的な8ブロックを記録し、個人では誰よりも抜きん出ていた。ホルムグレンの上からダンクを2本決め、ポストでは見事なフックを披露した。

ウェンバンヤマは試合残り3分弱でファウルアウトし、ホルムグレンのアメリカが83-81で勝利を収めた。ホルムグレンは金メダルと大会MVPトロフィーを手にしたが、試合後、彼はひどく疲れているように見えた。

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ウェンバンヤマ対ホルムグレン:NBA 2023-24プレシーズン

2023年10月9日(日本時間10日)のプレシーズンデビュー戦で、ウェンバンヤマとホルムグレンは熱戦を繰り広げた。ウェンバンヤマはフィールドゴール13本中8本を成功させて20得点、ホルムグレンは16分の出場で21得点を記録している。

2人は交互に3Pを打ち合ったり、バスケットを決めた後には互いにガッツポーズをするなど、試合を通してやり合っていた。

この試合で最も記憶に残るプレイは、ウェンバンヤマがホルムグレンに頭突きを食らわせ、そのままプレイしてファウルを誘った場面だ。試合後、ホルムグレンはあの動きは止めようがなかったとジョークを飛ばした。

また、ウェンバンヤマは「まだプレシーズンだけど、サンダーとの試合は面白くなりそうだ」と、試合後に話している。

ウェンバニヤマ対ホルムグレンのスタッツ比較

ウェンバンヤマとホルムグレンのNBAレギュラーシーズン初対戦を終えてのスタッツは以下のとおり(現地11月14日:日本時間15日時点)。

ウェンバンヤマ スタッツ ホルムグレン
30.0 出場時間 30.0
18.6 得点 15.7
9.3 リバウンド 7.5
2.5 アシスト 2.6
43.2 FG成功率(%) 52.7
28.3 3P成功率(%) 46.3
2.4 ブロック 2.2
1.0 スティール 1.0

ウェンバンヤマ対ホルムグレン:レギュラーシーズン

スパーズとサンダーは2023-2024シーズンに4度対戦する。

初対決は11月14日(日本時間15日)、インシーズン・トーナメントのグループステージの一環として行われ、123-87でサンダーがスパーズに勝利している。

ウェンバンヤマは、28.21分の出場で、8得点、14リバウンド、2アシスト、2ブロックをマーク。一方のホルムグレンは、29.39分の出場で、9得点、7リバウンド、3アシスト、2スティール、1ブロックを記録している。

スパーズ対サンダーの今後の試合日程(日本時間)

  • 1月25日@サンアントニオ(午前10時30分)
  • 3月1日@サンアントニオ(午前10時30分)
  • 4月11日@オクラホマシティ(午前10時)

原文:Victor Wembanyama vs. Chet Holmgren: History shows why star rookies can be NBA's next great rivalry
翻訳:YOKO B

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。