スパーズ新人ビクター・ウェンバンヤマが歴史的快挙 ブロック含むトリプルダブル達成

Dan Treacy

坂東実藍 Miran Bando

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サンアントニオ・スパーズのスター新人ビクター・ウェンバンヤマは、2月12日(日本時間13日)に行われたロードでのトロント・ラプターズ戦を迎える前から、新人王レースをリードし始めていた。だがもはや、賞レースは彼が失うかどうかになり始めているようだ。

ウェンバンヤマはラプターズ戦で、この34年間でどの新人も成し遂げられなかったことをやってみせた。チームが快勝した試合で、ブロックを含むトリプルダブルを達成したのである。20歳の怪物は攻守両面で活躍し、得点でチームをけん引。リバウンドを多く拾い、さらに次々と相手のショットをブロックしてみせた。

試合前から、ウェンバンヤマはさらなるブレイクの兆しを見せていた。ここ20試合で平均22.4得点、9.5リバウンド、2.9ブロックを記録。最初の28試合と比較し、ショットの効率もかなり上がった。

ここでは、ブロックを含むトリプルダブルを達成したウェンバンヤマのスタッツを見ていく。

ビクター・ウェンバンヤマのラプターズ戦スタッツ

スパーズが122-99でラプターズに勝利した試合で、ウェンバンヤマは27得点、14リバウンド、10ブロック、5アシスト、2スティールを記録した。それも、出場わずか29分でこれらを達成している。

新人によるブロックを含むトリプルダブル達成は、スパーズのレジェンドであるデイビッド・ロビンソン以来。また、ブロックのスタッツが集計されるようになってからのNBAの歴史で、ラルフ、サンプソン、マーク・イートン、そしてロビンソンに続く4人目の快挙となる。出場30分未満で達成したルーキーは、ウェンバンヤマが初めてだ。

新人以外を含めても、ウェンバンヤマのパフォーマンスはNBAの歴史において稀有なものだ。25得点&10リバウンド&10ブロック&5アシスト超を達成したのは、ロビンソン、サンプソン、アキーム・オラジュワン、カリーム・アブドゥル・ジャバーに続いて史上5人目となる。

なお、新人による10ブロックとしては、2021年1月のクリント・カペラ以来。二桁ブロック達成は、この8シーズンでわずか4人目の記録だ。

ウェンバンヤマは平均3.2ブロックでリーグトップに立っているが、6ブロック超を記録したのは4試合のみ。10ブロックはこれまでの自己最多8ブロックを2つ上回る数字だ。

 

ビクター・ウェンバンヤマのラプターズ戦ハイライト

ウェンバンヤマはブロックだけだったのではない。

ただ、やはりブロックはスペクタクルだった。

そして、いくつか巧みなアシストも記録している。

ビクター・ウェンバンヤマの試合前のファッション

試合前のウェンバンヤマのファッションは興味深かった。彼によれば、この日のトロントはほとんど氷点下だったそうだ。

どうして黒一色になったかは不明だが、うまくいくものはうまくいく。ラプターズ戦での大活躍が、ファッションに後押しされたのであれば、ルーキーシーズンがさらに進んでいく中で、もっとクリエイティブなウェンバンヤマを見ることができるかもしれない。

原文:Victor Wembanyama stats: From pre-game outfit to 10-block triple-double, Spurs rookie shines vs. Raptors(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Dan Treacy

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Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。