新人王有力候補のウェンバンヤマとホルムグレンが対決 その多才ぶりを披露

YOKO B

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10月9日(日本時間10日)、オクラホマ州オクラホマシティのペイコム・センターでサンアントニオ・スパーズ対オクラホマシティ・サンダーのプレシーズン初戦が行われ、今シーズンの新人王有力候補とされるビクター・ウェンバンヤマとチェット・ホルムグレンの注目のマッチアップが実現した。試合は122-121でサンダーが勝利している。

ウェンバンヤマ(20歳)は、2023年ドラフト全体1位でスパーズに指名された期待のフランス出身の大型新人。一方のホルムグレン(21歳)は2022年ドラフト全体2位指名でサンダー入りしたが、昨年の夏に右足のリスフラン関節損傷のために昨シーズンを全休。この試合が初のホームコートでのデビューとなり、選手紹介では会場から大声援が上がった。

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身長7フィート3インチ(約221センチ)でウィングスパンは8フィート(約244センチ)のウェンバンヤマと、身長7フィート1インチ(約216センチ)でウィングスパンが7フィート6インチ(約229センチ)のホルムグレンは、ともにその高さと長さを持ちながら、機動力やボールハンドリング能力、シュート力に定評がある。プレシーズンデビュー戦となった試合で、2人はその多才ぶりを存分に披露した。

スタメンで登場したウェンバンヤマは、第1クォーターにフィールドゴール5本中4本を成功させて10得点、1ブロックを記録。速攻から楽々とダンクを決めた後にはジェイレン・ウィリアムズのレイアップをブロックし、さらにホルムグレンを相手にドライブをしかけてアンドワンを獲得した。

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同じくスタメンのホルムグレンも負けてはいない。第1Qに14得点、7リバウンド、1アシスト、1ブロックを記録したホルムグレンは、レイアップを含むリム周りでの得点のほか、ジョシュ・ギディーからのクロスパスを受けて3ポイントショットを沈めるなど、リバウンド力とシュートレンジの広さを見せつけている。

第2Qにさらに調子が上がり始めたウェンバンヤマは、ホルムグレンを相手に長い手を生かしてスクープレイアップを決め、さらに連続で3Pを成功。それに対し、ホルムグレンも3Pで応酬するシーンが見られた。

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最終的には、ウェンバンヤマが19分22秒の出場で、20得点(FG13本中8本成功、3P5本中2本成功、フロースロー3本中2本成功)、5リバウンド、2スティール、1ブロックをマーク。

一方、ホルムグレンは16分16秒の出場で21得点(FG10本中7本成功、3P2本中2本成功、FT7本中5本成功)、9リバウンド、1アシスト、1ブロックを記録している。

試合後、ホルムグレンはウェンバンヤマについて「彼は素晴らしい選手だ」と話した。

「でも、それがNBAなんだ。毎試合素晴らしい選手がいるから、日々の状況に影響されず、平常心を保つ必要があるんだよ」

再建中のチーム同士のプレシーズンゲームにも関わらず、ウェンバンヤマとホルムグレンのマッチアップとあってペイコム・センターには多くのメディアが集まった。周りの熱狂ぶりをよそに、ホルムグレンは冷静にこう話す。

「僕もビック(ウェンバンヤマの愛称)も、この試合が『チェット対ビックのショー』じゃないんだってことをちゃんと理解していたと思う」

「これはサンダー対スパーズの試合なんだ。個人のプレイが大事な場面もあるけれど、自分にフォーカスした試合にする気は僕にはなかったし、それはきっと彼も同じだと思うよ」

次にウェンバンヤマとホルムグレンの直接対決は、11月14日(日本時間15日)にレギュラーシーズンでサンダーがスパーズを再びホームに迎えるときだ。

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。