ラプターズとのセミファイナル第7戦に向けた決意を語る76ersのジョエル・エンビード「求められることなら何でもする」

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フィラデルフィア・76ersの選手は、トロント・ラプターズとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦前日、会場となるスコアバンク・アリーナの練習用コートで汗を流した。

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76ersにとって、ジョエル・エンビードの存在は計り知れないほどに大きい。その貢献度は、第6戦までのスタッツを見れば明らかだ。第1戦から第6戦までにエンビードが記録した、出場した時間帯と出場していないときの得失点差を示す『プラスマイナス』の合計値は、なんとプラス80にのぼる。112-101で勝利した第6戦でもプラス40を記録したエンビードは、第7戦前日の練習後「守備は割と良いと思っている。(第6戦の)映像を見直したら、いくつかミスがあった。オフェンスでは、ジャンプショットを打ち過ぎていたと思う」と語った。

第6戦でも17得点、12リバウンドを記録したエンビードだったが、チームのチャンスに繋がるなら、第7戦ではペイント内でのプレイを増やそうと考えている。もし第7戦で十分なパフォーマンスを披露できなければ、自身の評価に傷がつく可能性だってある中、彼は「そんなことは関係ない。自分は、ただ勝ちたい。これは大きな試合なんだ」と言う。

「求められることなら何でもする。攻守両面でプレイを生み出さないといけない。ただ、勝ちたいんだ」。

エンビードと同様に、ジミー・バトラーの活躍もカンファレンス・セミファイナルでは際立っている。今シリーズでは、チームベストとなる平均23.0得点を記録し、6.3アシスト(同1位)、7.3リバウンド(同3位)を記録。その強いリーダーシップがチームに与えているインパクトについては、ブレット・ブラウン・ヘッドコーチも「とても重要」と形容し、エンビードも「彼のおかげで、成長できている」と称えている。

当のバトラーは、練習後にリポーターの取材に応じたが、多くを語らなかった。

「ただ、バスケットボールをプレイしているだけ。自分の仕事をしているだけ。言うことはあまりないね。プレイでチームを引っ張る。その結果どうなるか、ということ」。

NBAでの指導者歴18年でポストシーズンを14度も経験しているブラウンHCは、プレイオフでは勝ち上がるごとにメディアの注目度も上がることを理解している。だからこそ、選手たちには、たとえ重大な試合の前日であっても、友人やチームメイトと時間を過ごし、家族との夕食を楽しむなど、普段通りの生活を送ることを求めている。

「大事なのは、普段のペースで、普段のルーティンをこなすこと」。

カンファレンス・ファイナル進出が懸かるラプターズとの第7戦は、5月12日(同13日)に行なわれる。

原文:Vibes and Sounds on the Eve of Game 7 by Brian Seltzer/76ers.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ