10月19日(日本時間20日)、ユタ・ジャズは、クイン・スナイダー・ヘッドコーチが延長契約に合意したことを発表した。契約年数などの詳細は公表されていない。
ラリー・H.・ミラーグループのスティーブ・スタークスCEOは「クインとの仕事を楽しめているし、彼の協力、そして球団にもたらしてくれているイノベーションに感謝している」と語った。
「彼はNBAで最も尊敬されている指導者のひとりで、今後数年ジャズでリーダーシップを発揮してもらえることを嬉しく思う。クインは、コート内外で特別なチームカルチャーを生み出し、先導してくれている。選手の育成、日々の環境作りなど、彼とコーチングスタッフが集中して取り組んでくれていることは、チームにとって素晴らしい土台だ」。
スナイダーHCは、再建の始まり時期にあたる2014年の夏に就任した。その後はジャズをプレイオフ常連のチームに変え、革新的なバスケットボールカルチャーを生み出すことに尽力している。
就任から現在まで、スナイダーHCはジャズを227勝183敗という戦績に導き、2シーズンで年間50勝に到達。3シーズン連続のプレイオフ出場に加えて、2度のセカンドラウンド進出を果たし、2018年にはNBA年間最優秀HC賞の投票で2位に選出された。
スナイダーHCの指導を受けた選手たちは、バスケットボールに関する知識、何年にもわたって勝利のために力を注ぐ姿勢を称賛する。スナイダーHCは、選手と深い関係を作り出せる点も評価されている。
ジャズのフォワード、ジョー・イングルズは「もう何度も言ってきたけれど、彼は今まで自分が指導を受けた中でも最高クラスのコーチの1人」と言う。
「バスケットボールに関することだけではなくて、彼は選手に自信を与えてくれる」。
ジャズ内だけでなく、リーグの選手、GMからの評価も高いスナイダーHCは、先日発表されたGMアンケートでも、ユニークなディフェンスシステムと試合中の対応力を高く評価された。
また、スナイダーHCとスタッフは、選手育成に関してもリーグ最高峰の力があると言われている。このオフにフリーエージェントになったガードのエマニュエル・ムディエイがジャズと契約した理由のひとつも、育成能力の高さだった。
ムディエイは「ジャズについては良い話しか聞かない。話を聞いた全員が、コーチ・スナイダーの聡明さについて話していた」と語る。
「直接やり取りをしてみて、あそこまで細部にこだわるコーチと会ったのは初めてだ。彼はあらゆるディテール部分に気を配っていて、上手く説明してくれるから理解できる」。
原文:Utah Jazz head coach Quin Snyder agrees to long-term contract extension by Aaron Falk(抄訳)