チーム施設での個人練習解禁で前に進めることを喜ぶユタ・ジャズ

Aaron Falk/Jazz.com

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NBAは5月8日(日本時間9日)から選手がチームの練習施設を利用することを解禁する予定だ。ユタ・ジャズはザイオンズ・バンク・バスケットボール・キャンパスを開放する前に、出来る限り安全であることを確認するために、少し余分に時間を使う予定となっている。

ジャズのバスケットボール運営部門のデニス・リンジー・エグゼクティブバイスプレジデントは、5日(同6日)に行なわれたメディアとの電話会議で「それは1、2日かもしれないが、5月8日以降になることは間違いないだろう」と語る。

「リーグの指針、市と州の保健局が掲げているプロトコルにしっかりと沿っていることを確認し、そこからさらに自分たちの厳しい基準を設けることが必要だ」。

ジャズの練習施設が再び開放される際に、ワークアウトや治療のために使用したい選手とスタッフは厳しいルールに従うこととなる。

  • 施設を利用できる人数は最大で4人。
  • ヘッドコーチとアシスタントコーチは参加できない。
  • 練習やスクリメージを含むグループ活動は禁止。
  • チーム施設以外の公共フィットネスセンターやジムの利用は引き続き禁止。

「州保健局とチームの医療パフォーマンスチームと密に連携している」とリンジー代表は語った。

「組織的に練習量を上げていく。最大の目標は、選手とスタッフが不安なく施設を安全に利用できるようになることだ」。

オールスターセンターのルディ・ゴベアが、3月11日(同12日)に北米主要プロスポーツリーグに所属する選手として初めてCOVID-19(新型コロナウイルス)に陽性反応を示し、ジャズとオクラホマシティ・サンダーの試合が開始直前に中止となったことから、ジャズはNBAの新型コロナウイルスに関する話題の中心に置かれている。

リンジー代表はそれ以来、良い面と悪い面のどちらも見てきており、「もし検査結果が届くのが遅れて、選手たちがあの試合を行なっていたら、と考えることがいまだにある」と話した。

「そうならなかったことに、何度も感謝の気持ちを込めて祈りを捧げた。ルディが1番目の選手となったことは我々にとってとても辛いことではあったが、多くの感染を防ぐことにもつながったと思っている。大げさなことを言うつもりはないが、多くの命を救ったと思うんだ」。

しかしこれをきっかけにゴベアと、同じく新型コロナウイルスの陽性反応が検出されたオールスターチームメイトのドノバン・ミッチェルの間に少し確執が生まれたことも事実だ。両選手はすでにウイルスから全快しており、すでに過去を水に流しバスケットボールに集中する準備ができているとリンジー代表は説明した。

「ふたりともあの一件を水に流し、プロフェッショナルとして前に進む準備ができている。ドノバンとルディを筆頭に、このグループの仕上がりにはとても満足しており、前に進めることを楽しみにしている。両者ともオーナー、フロント陣、コーチ陣とすでに話し合っている」。

リンジー代表によると、ミッチェル、ゴベア、そしてほかのジャズ選手たちはFaceTimeとZoomを使ったグループビデオワークアウトを行なっており、早くまた一緒に集まれることを楽しみにしているという。

「チーム全体がまた一緒になれば、新たなレベルへと引き上がると思っている」とリンジー代表は語っている。

「お互いへの感謝の気持ちも深まるだろう。結束したり競い合うことをこれまでできていないだけにね。(ミッチェルとゴベアは)今後、自分たちについてはそれぞれが語るだろう。しかしどちらも、NBAで優勝するという最終目標を達成するためには、お互いが必要であることを理解している」。

だが、次にいつ優勝を目指すチャンスが訪れるのかは、いまだに不透明だ。リーグはシーズンを再開するにあたって、「日程ではなくデータ」を参考に分析すると話している。

「(今季の)優勝チームを決めることに私は賛成だ」とリンジー代表は言う。

「プレイオフを目指し、優勝をまだ目指しているチームとして、競い合い続け、チャンピオンを決めたいと思っている」。

それでも、ジャズとNBAの最優先事項は安全性の確保だ。リーグはヨーロッパのスポーツリーグがどのように活動レベルを上げているかを研究している。さらに、再開に向けて安全な道筋を作るのに助けとなる検査方法や、医学的進歩にも目を光らせている。

リンジー代表は「実際に再開したときには、ファンにもスタッフにも我々のプロトコルに自信を持ってもらいたい」と説明した。

いずれにせよ、今は選手たちが再びザイオンズ・バンク・バスケットボール・キャンパスに戻ってこられることをリンジー代表は喜んでいる。

「再開がいつになるかはわからないが、そこに向けて少し前進できることに興奮している。競争が恋しい。仲間との交流が恋しい。ユタ・ジャズの選手たちも、再び仕事に戻れることを喜ぶだろう」。

原文:Utah Jazz excited to soon welcome players back to the team's practice facility, a 'first small step' toward returning to play by Aaron Falk/utahjazz.com


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