10月20日(日本時間21日)、タロン・ルーがロサンゼルス・クリッパーズのヘッドコーチに就任したことをチームが発表した。ルーは2019-20シーズンにドック・リバース前HCの下でアシスタントコーチを務めており、リバースHC退任に伴う内部昇格という形となった。
リバース前HCは先月28日(同29日)に2019-20シーズンまで7シーズン指揮を執ったクリッパーズの同職を退任していた。リバース前HCはその後、フィラデルフィア・76ersのHCに就任している。
以下、チームの公式リリース抄訳。
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2019-20シーズンにクリッパーズのアシスタントコーチを務めたタロン・ルーは、チーム史上26人目のヘッドコーチとなります。クリッパーズの前は、2016年から2018年までクリーブランド・キャバリアーズのHCを務め、通算128勝83敗の成績でチームを3年連続でNBAファイナルに進出し、2016年には優勝を果たしています。
バスケットボール運営部門のローレンス・フランク代表は「タイは、我々が目指す場所にすでに行ったことがあります」と語っています。
「優勝経験があり、試合やプレイする選手たちの感覚をよく理解しています。リーグ屈指の頭脳を持ったコーチであり、誰とでもコミュニケーションを取れるその能力で、自分のビジョンを上手く周りに分け与えることができます。徹底的なコーチ探しを行ない、多くの優れた候補と話し合う機会がありました。最終的に、我々にとって最適な人材はすでにチームにいたという結論に至りました。ヘッドコーチとして、タイはユニークで強い印象を残し、チームを新たな高みへと導いてくれるでしょう」。
「献身的なオーナーシップ、賢いフロント、コート内外でのエリートタレント、そしてNBA最高のマーケットと、必要なピースは揃っています」とルーHCは話します。
「ミスター(スティーブ)バルマーとローレンスを筆頭に、よく知っている球団であるということが、ここでコーチをしたいという決定的な要因となりました。チャンピオンになるためにまだ多くの努力が必要ですが、なるためのモチベーション、材料、サポートはすでに揃っています。始まるのが楽しみです」。
2015-16シーズン、ルーHC(当時キャブズ)は就任初年度に優勝を達成した1980年以来史上4人目のコーチとなりました。コーチとしても選手としても優勝を経験しているのは史上14人目です。同シーズン、ルーHCはオールスターでイースタン・カンファレンスのヘッドコーチに選出されています。次の2シーズンでもファイナルに出場しており、キャリア最初の3シーズンで全てNBAファイナルへとチームを導いた史上3人目のヘッドコーチとなりました。2013-14シーズンにもクリッパーズでアシスタントコーチを務めています。その前は、ボストン・セルティックスで2年間、アシスタントコーチとバスケットボール育成ディレクターを務めていました。
ミズーリ州メキシコ出身のルーHCは、選手としてNBAで11シーズンをプレイし、2000年と2001年にはロサンゼルス・レイカーズで優勝しています。キャリア通算554試合に出場し、平均8.5得点、3.1アシストを記録。ネブラスカ大学でプレイしていた1998年にはオール・ビッグ12・ファーストチームに選出され、2017年に背番号10が同校の永久欠番になっています。
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