プレシーズンマッチ初戦を前にしたレイカーズの現状

Mike Trudell, Lakers.com

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ロサンゼルス・レイカーズは今シーズンのプレシーズンマッチで6試合をこなす。フランク・ボーゲル・ヘッドコーチは、一部のベテラン選手について、賢く起用していく考えだと話した。

一部ベテランの起用

レブロン・ジェームズ、ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニーは、10月3日(日本時間4日)のブルックリン・ネッツとの一戦に出場しない。次の試合での起用に関してはボーゲルHCが近日中に検討するが、ここまでのトレーニングキャンプで肉体的に彼らの状態は良さそうだった。

ドワイト・ハワード、ディアンドレ・ジョーダン、ラジョン・ロンドといったベテランたちのことも含め、ボーゲルHCは「彼らはまだ非常に高いレベルでプレイしている。それは、体に気を配っているからだ」と話している。

「最初の3日間で本当に良い練習ができたと思う。彼らの足の状態は良い。調子を整えてキャンプを迎えてくれた。彼ら全員の功績だ。キャンプで調子を整えようとした選手はひとりもいなかった。彼らは自分たちの仕事をしてきたんだ」。

2020年10月11日(同12日)にタイトルを獲得してから、次のプレシーズンが始まった12月11日(同12日)までは2か月だったが、今オフシーズンが4か月だったことは大きな違いとなった。

ジェームズは「分かっていたことだし、何度も言ってきたけど、ファイナルを戦った僕らやマイアミ・ヒートだけでなく、バブルを戦ったすべてのチームにとって早すぎた」と話している。

「でも、この4か月は再調整の時間みたいにできたよ。普通の休息だけじゃなく、心もリフレッシュできた。家族や友人と多くの時間を過ごせたりしたんだ。でも、鍛える時間も多かった。健康な体作りだね。それはバブルから昨季開幕までの短期間ではできないことだった。みんながその恩恵を受けられたと思う」。

スターティングラインナップ

ボーゲルHCはまだスターティングラインナップを決めていないと明かした。プレシーズンマッチの5試合目まで、レギュラーシーズン開幕戦のスターターはあまり分からないかもしれない。ただ、シーズンを通じて流動的なローテーションになるかもしれないにしても、どのようになるかのヒントはいくつかある。最大の疑問は、アンソニー・デイビスがどれくらい4番ではなく5番でプレイするかだ。シーズン中は両方のポジションをこなすだろうが、レイカーズがどのようなスターティングラインナップにするかにかかわらず、彼は多くの試合で5番を務めるだろう。

ボーゲルHCとバスケットボール運営部代表のロブ・ペリンカは、ジョーダンとハワードの加入により、センターに関してはタイトルを獲得したシーズン同様のローテーションが可能とした。そして、デイビスが2020-21シーズンよりも5番としてプレイするとつけ加えている。

基本的なスターティングラインナップは、ウェストブルック、ケント・ベイズモア、ジェームズ、デイビス、ジョーダンとなるかもしれない。10月2日(同3日)の練習後、ジョーダンは自分がデイビスと同じラインナップだったと話した。

ビッグなメンバーで臨む際のベンチローテーションは、ケンドリック・ナン、ウェイン・エリントン、テイレン・ホートン・タッカー、アンソニー、ハワードとなるかもしれない。守備ではベイズモアが有利だが、チームのベストシューターであるエリントンは、もちろん2つの先発ガードの座を主張することもできるだろう。

ジェームズは「ナンとベイズモア、ジョーダンは何かしらを身につけてきた」と話した。

「彼らは本当に良いプレイをしているよ。かなり早くに僕らのシステムを学んだ」。

トレバー・アリーザやマリーク・モンクは、スターティングラインナップかベンチローテーションに入っていけるだろう。必要な際はロンドが常に控えている。14番目のロスター枠には、ドラフト指名外で契約したオースティン・リーブスだ。

デイビスが5番で先発する時は、ジョーダンかハワードのどちらかが欠場するとみられ、ペリメータープレイヤーにさらなる出場機会が見込まれる。エリントンがベイズモアとコンビを組むかもしれないし、アリーザが2人のシューティングガードのひとりと一緒に3番としてサイズやリバウンドをもたらせるかもしれない。

いずれにしても、重要な局面では、3人のスター選手と、彼らを最もうまく補え、その日のゲームプランとなる選手たちがコートに立つだろう。

リングへの重圧

ボーゲルHCは就任してから守備でリムを守り、攻撃でリムに重圧をかける重要性を強調してきた。今季、攻撃でリムに最も大きな影響を与えるのはウェストブルックだ。

指揮官は「ウェストブルックはとにかくダイナミックだ」と話した。

「練習のたびに、彼はそのリングに向かうエンジンで生み出すことで感心させ続けてくれる。本当にエキサイティングだ」。

昨季のウェストブルックは5フィート(約150センチ)以内のフィールドゴール試投数が1試合平均6.0本とリーグ8位。ジェームズの6.7本をわずかに下回る数字だ。また、レイアップ成功数は236本とリーグ6位だった。ダンクを含まない数字だ。

再び走力を

優勝した一昨季のレイカーズは、速攻からの得点が平均17.6得点とNBAで2位だった。昨季は13.2得点と11位。レイカーズは一昨季を取り戻したいと望んでおり、ジェームズも同様だ。

ジェームズは「僕たちは絶対に再び走るようになりたい」と述べた。

「それが、今季の僕らにできる最善のことだと思う。走るのが僕らの能力だ。もちろん、ラス(ウェストブルック)のペースは常にリーグでトップ5だったし、それを僕らの利点とすることができれば、攻撃全体で有益だろう」。

守備にはまだ課題

昨季のレイカーズは、ジェームズとデイビスの欠場にもかかわらず、守備の効率でNBAトップだった。その功績はもちろん、ボーゲルHCにある。だが、今オフシーズンで彼はペリメーターでの守備が強い選手たちを失った(アレックス・カルーソ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ)。守備について問われると、ボーゲルHCは「十分ではないね。だが、ポジティブなこともたくさんある」と話している。

「練習では本当に素晴らしい頑張りだった。もちろん、少し乱雑になったり、カバーリングができなかったり、締めていかなければいけないことがあるだろう。だが、守備に関する集中と努力は見事だ。そうである限り、細部は仕上げていくことができる」。

アンソニーの役割

キャリアを通じてほとんど先発だったアンソニーは昨季、ポートランド・トレイルブレイザーズでベンチの役割を担うようになった。10月1日(同2日)の練習後、アンソニーは心配していないと認めている。

実際、アンソニーの主な役割は控えのパワーフォワードとみられる。攻撃ではフロアを広げることができ、スイッチでより小さいディフェンダーを苦しめられる。それでも、ボーゲルHCはアンソニーを積極的に絡めていきたいと話した。

ボーゲルHCは「まだすべてこれからではあるが、彼にはこのチームで大きな役割を果たしてもらうつもりだと伝えた」と述べている。

「彼は我々にとって重要な存在となるだろう。我々はコールドウェル・ポープやクーズマのトレードでシュート力を失った。彼が大きな役割を担うと感じている」。

全般的な話として、アンソニーは練習量やチームメイトたちの集中ぶりにとても感銘を受けたと述べている。

明確な指揮官

そのアンソニーは、ボーゲルHCについて最も分かったことを問われると、「攻撃でも守備でも、役割に関してとても明確だ。早くにそれをはっきりさせてくれるのは良いことだと思う」と答えた。

ボーゲルHCは「それが私の仕事だ。特に守備でのカバーリングに関して明確にすることだね」と話している。

「決断力があり、迷わないほど、彼らはより積極的になれる。私はそれを見てきたんだ。攻撃面で知られる一部の選手たちが、守備で我々がやろうとしていることを本当に理解してくれている」。

原文:Training Camp Roundup by Mike Trudell/Lakers.com(抄訳)


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