ポートランド・トレイルブレイザーズは、今シーズンの選手起用法に頭を悩ますかもしれない。
『The Oregonian』とのインタビューで、チームのバックコートを形成するデイミアン・リラードとCJ・マッカラムが、ロードマネージメント(負荷管理)について言及した。
2018-19シーズンのプレイオフでウェスタン・カンファレンス・ファイナルに勝ち進んだブレイザーズには、2019-20シーズン中に主力に休養を与える考えはない。
リラードは「うちはビッグなスーパーチームではないから、休めるだけの余裕はないと思う。特に、ウェストの競争力を考えたら、難しい」と、『The Oregonian』に語った。
2018-19シーズンに球団初優勝を成し遂げたトロント・ラプターズは、レギュラーシーズンを通じてカワイ・レナードに適宜休養を与え、同選手の出場試合数を60試合に抑えた。ロードマネージメントという手法は、最近リーグのトレンドになりつつある。リラードとマッカラムが先月中国で開催されたFIBAワールドカップの出場を見送ったのも、シーズンに向けて少しでも身体を休めるためだった。
しかしマッカラムは「ウェストの競争は極めてタイトになる。自分たちに、カワイへの対応のようなことができるかはわからない。そういう対応をすれば、プレイオフ争いから脱落してしまう」と、話している。
昨季のウェストは、2位のデンバー・ナゲッツから同8位のロサンゼルス・クリッパーズまでわずか6勝の差にひしめきあい、プレイオフに進出した8チームは48勝以上を記録した。このオフには、昨季6位だったオクラホマシティ・サンダーがポール・ジョージとラッセル・ウェストブルックの退団により戦力を落としたとはいえ、サクラメント・キングス、ロサンゼルス・レイカーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズの力が格段に上がったという見方もある。
プレイオフを視野に入れた対応も必要だろうが、ウェストでは全試合が重要になる。最適なバランスを見つけられるかどうかが、優勝の鍵を握りそうだ。
原文:Trail Blazers say sitting out is a luxury they can't afford out West by NBA.com(抄訳)