サンアントニオ・スパーズはついにガードを代えるかもしれない。だが、トニー・パーカーはバスケットボールのキャリアを諦めていない。
左足の大腿四頭筋の腱断裂で1月まで戦列を離れることになったにもかかわらず、35歳のパーカーは再びプレイすることだけでなく、スパーズと新たな契約を結ぶことも望んでいるのだ。
『NBC Sports』が伝えたところによると、パーカーはフランス『RMC Sport』で「こういったケガから戻るためには精神的に強くあらねばならない」と意気込みを表した。
「あれが僕のラストゲームだったとか、僕が戻ってくることはないとか、みんなにはそう思ってほしくない。僕は復帰するつもりだからだ」。
「スパーズが最後の契約をオファーしてくれるように願う。これから契約最終年で、フリーエージェントになるのはキャリアで初めてのことだ。何度か言ってきたけど、僕はあと3シーズン、プレイしたいんだ。スパーズで20シーズンやりたいんだよ。コートで良いパフォーマンスを続けたい」。
2001年からスパーズの主軸であるパーカーと球団との現在の契約は2018年までとなっている。
パーカーの負傷でスパーズのバックコートは手薄になる。グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは昨年のデジャンテ・マレーのように若いポイントガードをドラフトで指名するかもしれないが、チームは攻撃をけん引する実績あるベテランの加入を望んでいるかもしれない。
ロサンゼルス・クリッパーズのクリス・ポールは先週、このオフシーズンにFAでクリッパーズを離れる場合、スパーズ加入を検討していると報じられるなど、移籍の噂に拍車がかかっている。
長年にわたって義理堅い球団のスパーズだが、来季終了後のパーカー放出を真剣に検討しなければいけないかもしれない。パーカーが望むようにあと3年の時間を与えるのであれば、より若いスターターを加える必要もある。
スパーズはカワイ・レナードとラマーカス・オルドリッジを中心に前進することに集中すべきだ。だが一方で、品位をもって、球団のレジェンドのひとりであるパーカーの件を扱う必要もある。
原文: Tony Parker hoping for one more contract with Spurs by Sporting News(抄訳)