WOWOW NBAで解説を務めるJBA東野智弥技術委員長「とんでもない試合になる」|NBA日本人対決

大西玲央 Reo Onishi

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11月11日、渡邊雄太が所属するフェニックス・サンズと八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズが対戦し、今季2度目のNBA日本人対決が行われる予定だ。

WOWOW NBAで前回の日本人対決を解説し、今回の試合でも解説を務める日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員会委員長がここまでの渡邊と八村の活躍、そして試合の展望についてWOWOWとのインタビューで語った。

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前回の試合に関して、東野技術委員長は「渡邊はスリーポイントを1本決めただけですが、ここぞという時には必ずシュートにいく姿勢があのポイントにつながったと思います」とコメント。

「ディフェンスでもやはり良い部分を見せていました。八村は最初のスリーポイントを決めたところから、リズムに乗っていけそうな雰囲気がありました。数字と存在感というところでは、渡邊と八村はもう証明しているので、この試合は新たな展開の序章だったように思います」

デビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ブラッドリー・ビールというビッグ3が所属するチームでプレイする渡邊の今季のここまでの活躍を「やるべきことをやって、シュートを打つ時は打っている。あとはゾーンに入るというか、あんまり考えすぎずにやる姿がいつ見られるのだろうなと思っています」と分析する。

「今もローテーションに入っている意識はあるので、『シュートを入れなければ』と少し力が入りすぎていると思うので、ゾーンに入るタイミングを見られたら面白いなと思っています。そうすれば、出場時間がもっと伸びるし、平均得点も10点くらいにいってもおかしくないです。渡邊と八村の2人が上り詰めてくれると、より楽しみが増えますね」

Yuta Watanabe, Rui Hachimura
(NBA Entertainment)

一方で、4試合連続欠場から復帰したばかりの八村については「準備が十分にできてシーズンに入ったと思います。ただ、リズムに乗れてないという感じがするし、リズムに乗ろうとした時に「脳震とうプロトコル(故障者リスト)」に入らないといけなかった。ちょっとアンラッキーのところもありますけど、『助けてもらえる』というレブロン(ジェームズ)の悲痛な声に、八村がどう応えられるかがポイント」と、苦戦するレイカーズの救世主としての活躍に期待を寄せた。

「ここまでの3試合を見ていると、彼の強さが増したということと、シュートに対する自信、そしてバリエーションが増えている感じがします。トランジションでもレブロンがボールを持つので、自分は走ればいいっていうような思いっきりの良さが出たらどんどん良くなっていくと思います。そのあたりが今後の楽しみです。今のレイカーズはフィジカルの強い選手を必要としています。その穴を埋められるかが、彼の課題になってくると思います」

「八村の武器は、アイソレーションできるし、シュートも上手いしミドルレンジのゲームの安定性が出てきたということ。あとはレブロンとの関係性もプラスに働いていくと思います。これからのレイカーズのカギを握ると言っても過言ではないと思います」

11日の対決に関しては「とんでもない試合になると予言します」と、渡邊と八村の両者が活躍する展開を予想した。

サンズの本拠地であるフットプリント・センター(アリゾナ州フェニックス)にて、11日(土)午後0時に試合開始予定となっているサンズ対レイカーズは、WOWOWライブ、WOWOWオンデマンド、NBA Rakutenで生中継される予定だ。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。