アメリカ代表がイラン代表に圧勝、デイミアン・リラードが21得点

大西玲央 Reo Onishi

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7月28日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて東京オリンピック男子バスケットボール競技のグループA、アメリカ代表対イラン代表の試合が行なわれ、アメリカが120-66で圧勝した。フランスとの大会初戦を落としていたアメリカにとって、今大会初勝利となった。

アメリカはフランス戦から先発メンバーを入れ替え、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)がスタートした。

試合開始からアメリカが3ポイントショットを連発し、イランを圧倒する。第1クォーター残り4分11秒でスコアを17-12としてから、同クォーター終了までイランに得点を許さず、28-12と大きくリードした。

第2クォーターに入ってもアメリカの猛攻が続き、前半残り5分36秒でザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)がステップバック3Pショットを決め、47-17とリードを30点に拡大。アメリカはそのまま30点リードを保ち続け、60-30でハーフタイムを迎えた。

後半もアメリカがリードを広げ続けるなか、イランはモハマド・ジャムシディを中心にオフェンスを組み立てていく。最終クォーターにはイランが23得点を獲得できたものの、アメリカの勢いは止まらず最終的に54点差のつく試合となった。

デュラントは「チームのケミストリーは初日から問題なかった。なにしろ、これはオリンピックで、代表チームとしてプレイできることにみんな興奮しているのだから」と語った。

「前回の試合では、それぞれが少しアンセルフィッシュになりすぎたところがあったと思う。それが痛手となったけど、今日はみんなかなりアグレッシブにプレイし、周りとプレイするという選択肢をしっかりと持ちながらも、自ら打つというスタイルでいくことができた。デイミアンが当たっていて、チーム全体に火をつけてくれたので、今後もこれを続けていく必要がある」。

アメリカ(1勝1敗)はリラードが3Pショット7本を沈めて21得点、5アシスト、ブッカーが16得点、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が14得点、ザック・ラビーンが13得点、8アシストをマーク。

敗れたイラン(0勝2敗)は、ハメッド・ハダディが14得点、7リバウンド、ジャムシディが14得点、ナヴィド・レザイファルが13得点を記録した。

次戦は31日にイランがフランスと、アメリカがチェコと対戦する。

ボックススコア


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。