アメリカ代表がチェコ代表に大勝し準々決勝進出が決定

大西玲央 Reo Onishi

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7月31日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて東京オリンピック男子バスケットボール競技のグループA、アメリカ代表対チェコ代表の試合が行なわれ、アメリカが119-84で大勝した。アメリカはこれで2連勝となり、グループ2位が確定し、予選突破が決まった。

アメリカはイラン戦と変わらず、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)が先発メンバーに名を連ねた。

立ち上がりなかなかショットが決まらないアメリカは、パスミスからのターンオーバーも多く、チェコにリードを許した。アメリカとのサイズ差を利用したチェコのペイント内のアタックに苦しみ、第1クォーターを18-25で落とした。

しかし第2クォーターで逆転に成功すると、後半は序盤に入っていなかったショットが次から次へと決まり、チェコを寄せ付けないまま大勝を収めた。

この敗戦でチェコは1勝2敗で得失点差がマイナス49と、グループCの日本とアルゼンチンの得失点差を下回ったため、明日の日本対アルゼンチンの結果を待たずして予選敗退が決定した。

勝利したアメリカのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは「前半はよくなかったが、後半はとても良かった」と話す。

「攻守ともに集中力が増し、ボールもよく回っていた。パスの質が良くなり、ディフェンス面でのインテンシティーが増したことが勝利に繋がった」。

この試合で23得点を記録したケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)はオリンピック通算得点が354となり、カーメロ・アンソニーの持つアメリカ代表オリンピック通算得点記録を塗り替えた。

デュラントは記録更新について「これまで代表でプレイしてきた多くの偉大な選手のことを考える」と話した。

「カーメロは2度一緒にオリンピックに出場しており、彼のテクニックや試合へのアプローチを学んだ。僕はチームプレイヤーなので、できるだけチーム優先で考えているが、こういった記録を作れたことはとても特別な気持ちがある」。

アメリカはジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が27得点、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が23得点、8リバウンド、6アシスト、ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)が13得点、5アシストをマーク。

敗れたチェコはブレイク・シルブ(USKプラハ/チェコ)が17得点、ヤン・ベセリー(フェネルバフチェ/トルコ)が13得点、トマーシュ・サトランスキー(シカゴ・ブルズ)が12得点、6リバウンド、8アシストを記録した。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。