東京五輪バスケ男子準々決勝:アメリカ代表が現世界王者スペイン代表を破って準決勝進出

大西玲央 Reo Onishi

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8月3日、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて東京オリンピック男子バスケットボール競技の準々決勝、アメリカ代表対スペイン代表の試合が行なわれ、アメリカが95-81で勝利を収めた。

アメリカはデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)が先発メンバーに名を連ねた。

対するスペインは、ルディ・フェルナンデス(レアル・マドリード/スペイン)、リッキー・ルビオ(クリーブランド・キャバリアーズ)、ビクトル・クラベール(バルセロナ/スペイン)、マルク・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ)、アルベルト・アバルデ(レアル・マドリード/スペイン)がスタート。

序盤は接戦となり、アメリカは第1クォーターを19-21とスペインにリードを許した。続く第2クォーター残り3分25秒には29-39と10点差のリードを作られたものの、そこから猛反撃を見せ43-43の同点でハーフタイムを迎えた。

後半に入ってもその勢いを維持し続けたアメリカは、第3クォーター開始から14-4のスコアで二桁リードを奪った。その後は一桁まで詰められることはありながらも、一度もリードを失うことなくアメリカが勝利し、準決勝へと駒を進めた。

アメリカはデュラントがフィールドゴール17本中10本成功の29得点、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が13得点、ホリデーが12得点、5アシスト、ブッカーが9得点、9リバウンド、5アシストをマーク。

勝利後、デュラントは「最後まで、最後までやり切るんだ」とメダル獲得への意気込みを見せた。

「最後までやり切らなければ。我々はここにいるべくしているんだ。我々にとって、あくまで最終目標は金メダルだ」。

2019年FIBAワールドカップを制した“現世界王者”のスペインは、リッキー・ルビオが試合最多の38得点と奮闘したものの、勝利には届かず。オリンピック4大会連続のメダル獲得の道が潰えた(2008、2012年大会銀メダル、2016年大会銅メダル)。

ルビオのほかには、セルヒオ・ロドリゲス(ミラノ/イタリア)が16得点、ビリー・エルナンゴメス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)が10得点、10リバウンドを記録した。

マルク・ガソルは敗戦後に、代表引退をほのめかす発言をした。

「若い選手たちがプレイする必要がある。そしてそのためには、年寄りは身を引かなければならない」。

準決勝に進出したアメリカは、オーストラリア代表対アルゼンチン代表(同日午後9時試合開始予定)の勝者と準決勝で対戦する。準決勝は5日に行なわれる予定だ。

ボックススコア


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。