3月3日(日本時間4日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦で、第1クォーター途中にコートに入ったインディアナ・ペイサーズのTJ・マッコネルは、出場から2分7秒で最初のスティールを記録した。
そして前半が終わるまでに、マッコネルはNBA記録を樹立した。第2Q残り15.2秒に、9つ目のスティールをマークしたのだ。リーグがスティールの記録を集計するようになった1973-74シーズン以降、これまで12回記録されたハーフでの最多レコードは8スティールだった。
🚨 T.J. McConnell sets an NBA RECORD with 9 steals in a half! 🚨
— NBA (@NBA) March 4, 2021
The record for a full game is 11. pic.twitter.com/O0ctYizMmc
マッコネルは第4Q終盤に10スティールを達成。約23年ぶりとなる、スティールを含めたトリプルダブルを達成した。前回この記録を達成したのは、元アトランタ・ホークスのムーキー・ブレイロック。1998年4月14日(同15日)のフィラデルフィア・76ers戦で14得点、11アシスト、10スティールをマークしている。
キャバリアーズ戦のマッコネルは、フィールドゴール8本中8本成功の16得点、13アシスト、10スティール、2リバウンド、1ブロックを記録した。スティールを含めたトリプルダブルは、NBAの歴史で11度目だが、ベンチスタートで達成したのはマッコネルが初となる。
マッコネルは「みんなが試合後に水を浴びせてきたよ。でも、あまり覚えていないんだ。あまりに冷たかったからね」と笑った。
「楽しめなかったさ。でも同時に、楽しかったよ。それが意味あることならね」。
なお、1試合を通じてのNBA記録は11スティールで、過去に2選手が達成している。ラリー・ケノン(サンアントニオ・スパーズ)が1976年12月26日(同27日)、ケンドール・ギル(ニュージャージー・ネッツ)が1999年4月3日(同4日)にマークした。
得点・アシスト・スティールのトリプルダブル記録
選手 | 日付 | 対戦カード | 得点 | アシスト | スティール |
TJ・マッコネル | 03/03/2021 | IND @ CLE | 16 | 13 | 10 |
ムーキー・ブレイロック | 04/14/1998 | ATL vs. PHI | 14 | 11 | 10 |
ケビン・ジョンソン | 12/09/1993 | PHX vs. WAS | 17 | 13 | 10 |
アルビン・ロバートソン | 02/18/1986 | SAN vs. PHX | 20 | 10 | 10 |
クライド・ドレクスラー | 01/10/1986 | POR @ MIL | 26 | 11 | 10 |
ラファイエット・リーバー | 03/09/1985 | DEN vs. IND | 13 | 15 | 10 |
キャバリアーズのJB・ビッカースタッフ・ヘッドコーチは、「マッコネルだね。今夜はマッコネルだ」と述べている。
「彼はずっと厄介だった。ずっと、すごく競争的だったよ」。
原文:T.J. McConnell sets NBA record with 9 steals in first half by NBA.com(抄訳)