【プレイイン・トーナメント展望】ウルブズ対サンダー

Kyle Irving

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生き残り、前進するのはどちらか。それがこの一戦だ。

3月のNCAAトーナメントでよく使われる言い回しだが、プレイイン・トーナメントの導入により、4月のNBAポストシーズン開幕にも当てはまることとなった。

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ウェスタン・カンファレンス10位のオクラホマシティ・サンダーは、プレイイン・トーナメント初戦でシェイ・ギルジャス・アレクサンダーやジョシュ・ギディーの活躍などにより、9位ニューオーリンズ・ペリカンズを倒し、シーズン継続に望みをつないだ。次に戦うのは、7位ロサンゼルス・レイカーズに敗れた8位ミネソタ・ティンバーウルブズ。カール・アンソニー・タウンズやアンソニー・エドワーズを擁するチームだ。

ウルブズは、レギュラーシーズン最終戦で試合中にチームメイトといさかいを起こし、1試合の出場停止処分を科されたルディ・ゴベアが戻ってくる。だが、彼の復帰だけで、ウルブズはサンダーを倒すことができるだろうか。

『スポーティングニュース』が、日本時間4月15日(土)午前10時30分開始予定のウルブズとサンダーによるプレイイン・トーナメントの前に必要なすべてを紹介する。

ウルブズ対サンダー、2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績

  • 2022年10月19日:ウルブズ 115-108 サンダー
  • 2022年10月23日:ウルブズ 116-106 サンダー
  • 2022年12月3日:サンダー 135-128 ウルブズ
  • 2022年12月16日:ウルブズ 112-110 サンダー

ウルブズが3勝1敗でシリーズを制しているが、これらの対戦から得られるものは多くないはずだ。両軍とも当時から大きく異なるチームになっているからである。ウルブズはポイントガードのスターターがまだディアンジェロ・ラッセルだったし、タウンズが出場したのは4試合のうち2試合だけだった。サンダーもジェイレン・ウィリアムズが今ほどの影響力ではなく、ローテーションがほぼ完全に変わっている。

当時のサンダーはまだ、いずれ順位が落ちてビクター・ウェンバンヤマ争奪戦を狙うロッタリーチームと考えられていた。一方のウルブズはタウンズとゴベアがコンビとして連携を深めようとしていたところだ(ただ、それについてはまだ変わっていないかもしれない)。

今回のプレイイン・トーナメントでの対戦で目にする両チームは、10月や12月の対戦で見てきたのとは大きく違っているだろう。

ウルブズ対サンダーの注目ポイント:フロントコート対決

ウルブズは、カイル・アンダーソンとのいさかいでチームから科された1試合の出場停止処分を消化したゴベアが戻ってくる。

理論上の話として言うなら、ゴベアとタウンズを擁するウルブズのサイズはサンダーにとって大きな問題だ。

プレイイン・トーナメントのペリカンズ戦に出場したサンダーの9選手のうち、6フィート8インチ(約203センチ)を上回るのは2選手しかいない。センターとしてスターターを務めた新人ジェイリン・ウィリアムズが32分間出場。ベンチスタートだったベテランのダリオ・シャリッチが11分間プレイした。

サンダーがスモールボールでやってくることができたのは、ギルジャス・アレクサンダーとルーゲンツ・ドートというフィジカルなガード、ジェイレン・ウィリアムズという守備で多才なウィング、平均サイズ(6フィート8インチ)を上回るギディーというリードガードがいるからだ。この4選手は全員、リバウンドやダブルチーム、守備でのローテーションで素晴らしい仕事をする。だが、タウンズとゴベア級の2人のビッグマンを相手にするのはかなり厳しいタスクだ。

より小さいサンダーのローテーションを相手に、タウンズとゴベアは躍動できるはずだ。ただ、こういった勝利必須の状況で、彼らは殺人本能を欠く傾向にある。また、彼らのサイズは諸刃の剣にもなるだろう。試合の様々な局面で、自分たちよりはるかに速い選手たちをペリメーターで守らなければいけないからだ。

もしもサンダーがトランジションで抜け出し、コートを広げ、ペリメーターでギルジャス・アレクサンダーにとって有利なマッチアップにすることができれば良い。だがもしも、タウンズとゴベアがサイズのアドバンテージを生かせる姿勢だったら、サンダーは応じることができないかもしれない。

ウルブズ対サンダーの予想

予想: サンダー勝利

ペリカンズとの対戦では、サンダーがアップセットを演じると予想した。今回のウルブズ戦も同じだ。ギルジャス・アレクサンダー、ギディー、ジェイレン・ウィリアムズの若きトリオには何かがある。全員25歳に満たないにもかかわらず、彼らはまったく動じることがない。チームとして最大の一戦で、プレイオフの経験が豊富なチームを相手に、3人ともが活躍し、ロードで仕事をなし遂げたのだ。

ゴベアが戦列に戻り、エドワーズが低調な出来から立ち直ったとしても、サンダーは勝利をもぎ取り、シーズン中と同様に下馬評を覆し続けると思う。

原文:Timberwolves vs. Thunder prediction, odds, key storyline, schedule for 2023 NBA Play-In Tournament game(抄訳)

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Kyle Irving

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.