東京オリンピックのバスケットボール男子スペイン代表の一員としてメンバー入りしていたミネソタ・ティンバーウルブズのフアンチョ・エルナンゴメスが、大会開幕後に急遽、スペイン代表チームを離れることになった。ウルブズが左肩の負傷から回復期間中にあるエルナンゴメスのオリンピック参加を認めなかったためだ。
7月24日(日本時間25日)にウルブズが発表した 声明 によると、球団のバスケットボール運営部代表を務めているガーソン・ロサスは「我々は、インターナショナルプレイヤーが自国の代表チームでプレイするという決断を支持しており、国を代表するフアンチョとスペインバスケットボール協会の情熱を高く評価しています。しかしながら、我々は今現在の故障者を抱えています」と語っている。
「チームドクターの勧めに基づき、フアンチョには怪我の回復とリハビリのための時間が必要であり、そのタイムラインでは東京オリンピックへの参加が制限されることになります。決定された回復計画は、フアンチョが適切に回復するための最善の道です」。
また、スペインの地元メディアである『マルカ』は同日、エルナンゴメスの代わりにシャビ・ロペスが選出されたと報じている。同メディアはスペインバスケットボール協会の ホルヘ・ガルバホサ会長がこのウルブズの決定に失望していると伝えている 。
同メディアによると、ガルバホサ会長は「48時間前に、その選手(エルナンゴメス)はこれらの試合(オリンピック)には参加しないというウルブズからの正式な通知を受け取りました」と語ったという。
「それまで、私たちは何も受け取っていませんでした。全く逆でした。私たちは、全ての関係者にとっての、つまり選手と彼自身の明確な希望、チームの安心感、そして連盟のための解決策を見つけることで、この問題を解決しようとしてきました。この交渉は、連盟と選手の代理人からの提案のみで、ウルブズ側からの対案はありませんでした。ただ、ノーと言われただけです」。
「ウルブズとは数え切れないほどのメディカルミーティングを行なってきましたが、ノーという答えを受け取ったことはありませんでした」。
「実際には、7月18日にラスベガスで6人からイエスの返事を受け取っています。6人です」。
「これは、フアンチョを大会に行かせたくないと思っている医師ではない人たち、例えば彼らの運営部長(ロサス)のような人たちの問題です」。
ウルブズは8日(同9日)に、「フアンチョ・エルナンゴメスがスペイン代表チームでのプレイ中に左肩を負傷したことは承知しています。すべての情報を精査し、最新情報が入り次第お知らせします」と声明を発表していた。
スペイン代表は26日にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)で東京オリンピックのグループフェーズ(予選)初戦として日本代表と対戦する。