サンダーGM、再開に向けて「大切なのはファンダメンタルズとハードワーク」

Nick Gallo/Thunder.com

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オクラホマシティ・サンダーのエグゼクティブバイスプレジデント兼GMであるサム・プレスティは、様々な情報に精通している。日々リーグの幹部や他球団の同僚、国中の実力者たちと話し合っている。

ポイントガードのクリス・ポールは、NBPA(選手会)の会長でもあり、プレスティにとって重要なコミュニケーション相手のひとりだ。プレスティとポールは、7月31日(日本時間8月1日)から予定されるNBAのシーズン再開に含まれるサンダーにおいて、重要な存在であり続けている。

プレスティは「(ポールは)素晴らしい仕事をした。彼がいかに精力的に取り組んできたかを見ることができたよ」と話した。

「彼は真剣に受け止め、代表として全力で選手たちをけん引する助けになってきた。本当に力を注いできたんだ。私は本当にそのことをリスペクトしている」。

「選手組合とリーグは素晴らしい仕事をしてきた。その協力関係は大きな称賛に値する」。

再開を前にリーグとNBPAが解決しなければいけないことはまだたくさんある。だが、サンダーにとって結束を生むチャンスだ。プレスティは「こういう状況でチームが応じてくれると強く信頼している。シーズンを通じて彼らは適応できたからだ。それをまたやらなければいけない」と述べた。

再開後はプレイオフの前に8試合のシーディングゲーム(順位決定戦)が行なわれる。対戦相手は2019-20シーズンの残り日程から選ばれる。可能性があるのはユタ・ジャズ、ワシントン・ウィザーズ、メンフィス・グリズリーズ、デンバー・ナゲッツ、マイアミ・ヒート、フェニックス・サンズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ブルックリン・ネッツ、ダラス・マーベリックスだ。

プレスティは「すべての試合が慣れていき、ケミストリーを発展させ、プレイレベルのピークを高めていくためのプロセス構築となる。そうすることで、困難な状況に陥ったときに、車輪を作り直す必要なく土台となっている」と話した。

「我々は8試合を戦う。その8試合を生かし、その間にできる限り最高のバスケットボールチームとなるんだ」。

アリゾナ大学出身で2ウェイ契約を結んでいるルーゲンツ・ドーツは、オクラホマシティ・ブルーで13試合をこなしてから、サンダーで21試合に先発出場した。そのほかの2ウェイ契約選手全員の合計出場試合数を上回る。

シーズンが通常通りに続いていれば、サンダーがドーツとフルタイム契約を結ぶ選択肢もあった。だが、現在は今後がどうなるかを待っているところだ。プレスティは「どんな選択肢があるかを見て、最善の決定を下さなければいけない」と語った。

「我々が彼と一緒に前進したいと望んでいることは明らかだ。私はそう願っている。短期間で起きることかもしれないし、もっと後になってからとなるかもしれない」。

ウェスタン・カンファレンスで8位に8.5ゲーム差をつけているサンダーは、11シーズンで10回目となるプレイオフ進出が決まった。

相手がどこになろうと、最初の数週間でチームは安定しなければならない。再開後が3連勝スタートだろうが、3連敗スタートだろうが、最初の数試合がその後のメンタリティーに影響してはいけないのだ。

プレスティは「新たな領域となる。再開直後に影響されてはいけない」と述べた。

「我々が常に頼るべきことがふたつあるとしたら、ひとつはファンダメンタルズ(基礎)。もうひとつはハードワークだ」

プレスティは「一緒に他人とハードワークすることが、チーム内にケミストリーを作る」と続けている。

「そして結局、最も大切なのはファンダメンタルズだ」。

昨秋、プレスティは4月に意義あるバスケットボールができるように願うと話していた。その4月は、誰もプレイすることがなかった。だが、団結して互いのために戦うことができるサンダーは、ウェストで5位に位置することができている。

プレスティは「素晴らしいグループで、シーズン全体を振り返ってみて、選手とコーチたちは上がりすぎず、下がりすぎず、本当に良い仕事をしてくれた」と話した。

「今はそこ(プレイオフ)を戦う機会がある。どの順位で臨むことになるか様子を見てみよう」。

シーディングゲームやプレイオフの試合は、ファンがこれまでに見てきたものと大きく異なるだろう。スタンドに観客はおらず、ホームコートのアドバンテージもない。

だが、ひとつ確かなのは、それらの試合が選手やコーチたち、そしてオクラホマ、アメリカ合衆国、世界中の人たちにとって、非常に大きな意味を持つということだ。

原文:Thunder GM Sam Presti Reacts to NBA Return to Play Announcement by Nick Gallo/Thunder.com(抄訳)​


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