NBAコーチ協会がサンダーのマーク・デイグノートHCを年間最優秀コーチ賞に選出

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坂東実藍 Miran Bando

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NBCA(NBAコーチ協会)は4月15日(日本時間16日)、同協会が選ぶ2023-24シーズンの年間最優秀コーチ賞に、オクラホマシティ・サンダーのマーク・デイグノート・ヘッドコーチを選出したことを発表した。

NBCA年間最優秀コーチ賞は、ヘッドコーチの献身、コミットメント、ハードワークを称賛する賞で、選手をより高いレベルのパフォーマンスに導く助けとなり、コミュニティに対する見事な奉仕と献身を示したヘッドコーチに贈られる。NBAの全30チームのヘッドコーチによる投票で決定する。

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今年はデイグノートHCに加え、JB・ビッカースタッフ(クリーブランド・キャバリアーズ)、クリス・フィンチ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ジョー・マズーラ(ボストン・セルティックス)、ジャマール・モズリー(オーランド・マジック)と、計5名のヘッドコーチが票を獲得した。

NBCA会長でインディアナ・ペイサーズのヘッドコーチを務めるリック・カーライルは、「才能ある若い集団をこれほどの成功シーズンに導いたデイグノートを祝福します」と話した。

「第1シードを獲得したNBA史上最年少チームに導き、自身も有数のトップコーチとしての立場を確立させました」

就任4年目のデイグノートHCは、サンダーを2019-2020シーズン以来となるプレイオフ進出に導いた。サンダーはここ15シーズンでポストシーズン進出12回とNBAで2位の数字だ。

今季のサンダーは2015-2016シーズン以来となる55勝超を達成。昨季から17勝増となる57勝25敗でレギュラーシーズンを終えた。複数シーズン連続で前年から16勝以上アップを達成した4チーム目となる。ホームでは33勝8敗を記録。ウェスタン・カンファレンスでトップタイとなる勝率だった。

デイグノートHCは若いチームをすぐにNBAで有数の攻撃力を誇るチームへと変貌させた。平均年齢24歳と史上2番目の若さで2023-2024シーズンに突入。55勝と第1シード獲得を達成した史上最年少チームとなった。3ポイントショット成功率38.9%はリーグトップの数字。また、フィールドゴール成功率、3P成功率、フリースロー成功率のいずれもトップ5入りを達成した唯一のチームだ。さらに、下記のスタッツでもリーグトップ5入りを果たしている。

  • 3ポイントショット成功率(38.9%/1位)
  • 1試合平均ブロック(6.6/1位タイ)
  • 1試合平均スティール(8.5/1位タイ)
  • トゥルーシューティング成功率(60.8%/2位)
  • ネットレーティング(7.3/2位)
  • オフェンシブレーティング(118.3/3位)
  • PIE(53.8/3位)
  • 1試合平均得点(120.1/3位)
  • フィールドゴール成功率(49.8%/3位)
  • エフェクティブフィールドゴール成功率(57.3%/3位)
  • フリースロー成功率(82.5%/4位)
  • ディフェンシブレーティング(111.0/4位)
  • アシスト/ターンオーバー比率(2.14/5位)

※PIE=Player Impact Estimate/試合における選手の影響度

デイグノートHCは「大変尊敬し、称賛している同僚たちからこの名誉に選んでいただけたことは恐縮です」と話した。

「今季の成功の原動力は、才能ある選手たちのグループです。その献身ぶりと競争心は卓越したものでした。彼らを指導できて光栄です。我々の運営に欠かせぬ見えない仕事をしてくれたアシスタントコーチたち、サポートスタッフにも感謝しています。有能でとても特徴的な同僚たちとともに、サンダーという球団やオクラホマシティを代表できたのは、大変な充実感でした。それを毎日体感できる機会を与えてくれたクレイ・ベネットとサム・プレスティに特別に感謝しています」

過去の受賞者は以下のとおり。

2023年:マイク・ブラウン
2022年:モンティ・ウィリアムズ
2021年:モンティ・ウィリアムズ
2020年:マイク・ブーデンホルザー&ビリー・ドノバン
2019年:マイク・ブーデンホルザー
2018年:ドウェイン・ケイシー
2017年:マイク・ダントーニ&エリック・スポールストラ

なお、NBAはプレイオフ期間中にNBAの年間最優秀コーチ賞を発表する。

原文:Thunder coach Mark Daigneault named NBCA Coach of the Year(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。