プレイオフ出場が難しくなっても、ロサンゼルス・レイカーズを取り巻く雰囲気は沸いている。マジック・ジョンソンがトレード期限ぎりぎりに大きな動きを見せ、チームは良いプレイを披露。ロサンゼルスのファンは、非常に暗かったトンネルの出口となる光を見ることができている。
レイカーズは2月を7勝3敗で終え、ここ12試合で9勝。2か月連続で勝ち越したのは、2013年以来のことだ。2012-13シーズン以来となる30勝にたどり着こうとしている。
それでも、やるべき仕事はたくさんある。残り20試合でレイカーズのファンが注目すべきポイントをみてみよう。
1) ポール・ジョージとオクラホマシティ・サンダーのシーズンの終え方
レイカーズが2018年のオフシーズンに向けてサラリーキャップを空けたとき、ファンはすぐに2人の選手に注目した。クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズと、サンダーのジョージだ。そして、今度のオフシーズンで最も欲望をかき立てるのはジェームズかもしれないが、ジョージはレイカーズにとって最も現実的な選手である。
ジョージは故郷でのプレイを希望していると公にしてきた。オールスターの週末は、レイカーズでプレイしたいか質問が殺到。レイカーズの一部ファンは「俺たちはポールが欲しい」とチャントを歌っている。
今後に関する決断をすでに下したか問われると、ジョージは「何が最高の気分かは分かっている。だけど、シーズンが終わるまで道のりは長い」と述べるにとどまった。
だが、このコメントでオフシーズンのレイカーズ加入に関する騒ぎが収まることはないだろう。ただ、ジョージがどこかのチームと契約を結ぶまでに、まだ決まるべきことはたくさんある。
プレイオフで勝ち進んでいけば、サンダーと再契約を結ぶ後押しとなる。ラッセル・ウェストブルックとカーメロ・アンソニーのコンビや、成長してきたスティーブン・アダムズがいることで、優勝する最高のチャンスがあるとみるかもしれない。
レイカーズのファンは、サンダーがプレイオフで早期敗退することを願うだろう。
2) 核となる若手へのアイザイア・トーマスのインパクト
トーマス獲得の目的は、2018年のオフシーズンのサラリーキャップに空きをつくることだった。来季のロスターにトーマスがいる可能性は薄い。だが、今、彼はチームにいる。いろいろあったシーズンだが、トーマスはまだ自分がハイレベルなスコアラーであり、大型契約に値する選手だと考えている。
ボールを支配しようとするトーマスの傾向は、レイカーズにとって問題となり得る。今季を締めくくるうえで、核となる若手の成長に焦点が当たるだろう。ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、ジュリアス・ランドル、カイル・クーズマの出場時間が長ければ、ルーク・ウォルトン・ヘッドコーチとコーチングスタッフは今後に向けてより好感触を得られるはずだ。
トレード以降、よく質問されるのが、トーマスとボールの共存だ。彼らが一緒にプレイした機会は非常に少ないが、その中でトーマスのオフェンシブレーティング(100ポゼッション当たりの平均得点)は108.9から122.4に上がり、ディフェンシブレーティング(100ポゼッション当たりの平均失点)は117.4から100.0に下がった。残り20試合で彼らが成功し続けることができれば、興味深い。
3) イングラムの安定した成長
難しいルーキーイヤーを経て、イングラムは素晴らしいシーズンを過ごしている。今年脚光を浴びているのはボールとクーズマだが、イングラムはレイカーズで最も安定した選手だった。
クリスマス以降、イングラムは1試合平均16.4得点、5.1リバウンド、4.5アシストと見事な成績だ。この間、フィールドゴール成功率は49.4%、3ポイントショット成功率は42.0%。昨季、FG成功率40%に届くことがほとんどなかった選手だけに悪くない数字だ。
今年のイングラムは成長し、コートでより自信を感じているようだ。レイカーズで最も上り調子であり、今後に向けた主力とみるべき選手である。レイカーズでは今後もイングラムが安定して成長して今季を終えることを望んでいるだろう。
原文: Three things Lakers fans should be watching as productive season comes to close by Sporting News(抄訳)