9月27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・レイカーズが2019-20シーズンに向けたメディアデーに臨み、ロブ・ペリンカGMやフランク・ボーゲル・ヘッドコーチ、選手たちが報道陣の質問に応じた。
プレスセッションにおける重要なポイント10項目を紹介する。
1.
ペリンカGMはロスターに満足しているが、可能であればつねに改善を目指す。
「世界最高の2人がロスターにいれば、出発点としては素晴らしい。我々の仕事はつねにチームの改善を目指すことだ。できるだけベストのチームにするためにチャンスは絶えず求めていく」。
2.
レブロン・ジェームズにとっては2005年以来の長いオフシーズンとなった。多くの時間を休息と肉体を鍛えることに使っている。ボーゲルHCは「我々にとって朗報で、リーグの他チームにとってはバッドニュースだね」と述べた。
プレイオフの20試合超がなかったことで、昨季と比べて脚はフレッシュなはずだ。つねに肉体を鍛える彼だが、普段のこの段階よりも良い状態のようだった。
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— Los Angeles Lakers (@Lakers) September 27, 2019
3.
過去2年のショット精度が悪かったことについて、ペリンカGMは過ちから学ぶことが重要と述べた。昨季の3ポイントショット成功率はリーグ29位だったが、ペリンカGMはダニー・グリーン(昨季45.5%)やクイン・クック(通算41.8%)、トロイ・ダニエルズ(40.0%)、ジャレッド・ダドリー(39.2%)を獲得している。
アンソニー・デイビスもオフシーズンを通じて3Pに取り組んできたと話した。アレックス・カルーソの昨季のショットは本当に良かったし、ケンテイビアス・コルドウェル・ポープやカイル・クーズマも昨季から成功率を高めると約束している。
ボーゲルHCは「昨季からドラマティックに改善することを願っている」と話した。
4.
レブロンを筆頭に全員が、デイビスができるだけやりやすくなるように、その独特なスキルを最大限に生かすためにできるだけのことをしようとしている。
自分をチームの中心にするとジェームズが話したことについて聞かれると、デイビスは「彼がとてもやさしいのさ。僕たちは互いをとても生かしていきたいと思っている。僕らは2人とも自分勝手じゃないと思うし、ただ勝利を望むだけだ。そういう2人なら、仕事はずっとやりやすくなる」と述べた。
基本的に、デイビスは「ことしの僕らには何か特別なことをするチャンスがある。僕らが求めるのはリーグにおけるチャンスだけだ」と、手ごたえを感じている。
5.
ジェームズはよりモチベーションを感じているかもしれない。だが、彼の口からそれを聞くことはない。どんなスポーツでも、真の偉大な選手はプラスアルファのモチベーションを必要としない。あるいは、少なくとも、心の中でそれを感じるだけだ。
この点について問われると、ジェームズは「とてもモチベーションを感じているけど、それについて話すつもりはない。ある理由から、この夏の自分はとても静かだった。いつも母に言われていたんだ。しゃべるのではなく、やりなさいとね」と答えた。
6.
クーズマは深刻な負傷ではないと楽観しているようで、気持ちを高めている。
アメリカ代表としてFIBAワールドカップに向けて準備中だったクーズマは、オーストラリアで負傷した。本人は「(ワールドカップは)夢のひとつだったから、最初はがっかりした。でも同時に、正しいタイミングで良かったよ」と話す。アメリカ代表でプレイしたことにより、まったく新たな次元の自信を身につけたというクーズマは、今季それを生かせると考えている。
チームが中国から戻ってきてからMRI検査を予定しているクーズマは、トレーニングキャンプに参加できることを願っている。もちろん、MRI検査までは復帰のスケジュールは決まらない。レイカーズがタイトルを競うには、万全のクーズマが必要だ。ただ、短期間なら、ダドリーがさらなる仕事をすることで乗り切れる。
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— kuz (@kylekuzma) September 27, 2019
7.
ダドリーはすでに役立つベテランであることを示している。攻守両面でのバスケットボールIQの高さや3P、複数のポジションをこなす能力と、レイカーズを助けるスキルを持つダドリーだが、彼はロッカールームIQの素晴らしさでも知られる。そして彼はすでにある選手に集中している。
ダドリーは「クーズマだよ。彼がポテンシャルをすべて生かせるように、コートの外で自分に何が助けられるか?彼は本当に僕らのカギとなる選手だ」と述べた。
ダドリーはクーズマにまだ開花していない潜在能力があると考えている。そして、スティーブ・ナッシュやグラント・ヒルが自分にしたように、クーズマにできるだけのアドバイスをするつもりだ。
8.
昨季のトロント・ラプターズは、カワイ・レナード、マルク・ガソル(シーズン途中にトレード加入)、ダニー・グリーンと、新しい3選手が先発になったにもかかわらず、NBA優勝を果たした。
それがうまくいったのはなぜか。そして、彼はロサンゼルスをどう思っているのか。グリーンはこのように話している。
「選手たちはチャンスの重要性や状況を理解している。今勝たなければいけないという状況だ。(トロントでは)みんながプライドやエゴを脇に置き、何よりチームだと分かっていた。ここもすでにそうなっていると思う。大事なのはチームだ。それをみんなが分かっている。僕たちはその姿勢を保ちながら進んでいかなければならない」。
ケミストリーに関して本当に良いスタートであることを口にしたのは、グリーンだけではない。ジェームズがラスベガスにチームを集めたのが助けになったのは確かだが、それだけではないだろう。チーム編成だ。だれが先発で、どうローテーションしていくかはこれから見出していかなければいけない。だが、現時点でエゴは強くないようだ。
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— Los Angeles Lakers (@Lakers) September 28, 2019
9.
ドワイト・ハワードは肉体的に絶好調だ。ワークアウトに来た彼は非常に謙虚だった。ペリンカGMやボーゲルHC、一部の選手たちに、性格を変えるためにハードワークしたことを話している。
彼はフィジカルの調子が「素晴らしい」と感じており、「かなり良いウェイト」と述べた。確かに引き締まっているようだ。もちろん、トレーニングキャンプが始まれば、彼には証明しなければいけないことがたくさんある。だが、ここまではそのようにみられている。
10.
ドラフトで指名されず、Gリーグで1年を過ごしたカルーソは、レイカーズと2ウェイ契約を結んだ。そして今では、レイカーズのフルロスターの一員となっている。これまでの道のりを楽しんだというカルーソは、「バスケットボールは僕にとって喜びなんだ」と話した。
次に彼が集中するのはビッグチームになることだ。カルーソは「このチームは勝利を望む心構えだと思う。先発かどうかとか、得点できるか、ベンチから途中出場なのか、自分にとってそれはまったく重要じゃない。僕はキャリアを通じてずっとハードにプレイしてきた。チームが勝つ助けとなるためにやるべきことを何でもやるよ」と述べている。
原文:Ten Media Day Takeaways by Mike Trudell/Lakers.com(抄訳)