チーム・ジェイレンがライジングスターズ優勝 MVPはベネディクト・マサリン|NBAオールスター2024

大西玲央 Reo Onishi

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2月17日(現地16日)、インディアナ州インディアナポリスのゲインブリッジ・フィールドハウスにてNBAオールスター2024の一環でPANINIライジングスターズが開催され、リーグの1、2年目選手とNBA Gリーグを主体とした若手たちがトーナメント形式で競い合った。

インディアナ・ペイサーズなどで活躍したNBAレジェンドのジェイレン・ローズがヘッドコーチを務めるチーム・ジェイレンが決勝戦でデトレフ・シュレンプ率いるチーム・デトレフを破り、見事優勝を納めた。MVPには1試合目で18得点と大活躍だったベネディクト・マサリン(インディアナ・ペイサーズ)が選出された。

1試合目から登場したチーム・ジェイレンは、WNBAレジェンドのタミカ・キャッチングズ率いるチーム・タミカと対戦。試合開始から、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)やスクート・ヘンダーソン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)らを擁する相手に連続9得点を許してしまったチーム・ジェイレンだったが、デレック・ライブリー二世(ダラス・マーベリックス)とジョーダン・ホーキンズ(ニューオーリンズ・ペリカンズ)の投入後、一気に主導権を奪そうだ。

ターゲットスコア40を目前に、マサリンがフリースローを獲得し勝利を掴むチャンスがあったものの2本とも失敗。しかし続くポゼッションでマサリンが決勝ショットを決め、チーム・ジェイレンが決勝進出を決めた。

2試合目はパウ・ガソルがヘッドコーチを務め、注目ルーキーであるビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)を擁するチーム・パウと、Gリーグ選手によって構成されたチーム・デトレフが対戦。今回の優勝候補として挙げられることも多かったチーム・パウだが、序盤からチーム・デトレフがインテンシティの高さいプレイを続け、流れを引き寄せた。

チーム・パウも試合途中からウェンバンヤマを中心とした攻めで反撃を見せたが、最後にGリーグ・イグナイトの注目選手の1人であるマタス・ブゼリスが決勝ショットを決め、チーム・デトレフが決勝戦へと駒を進めた。

決勝戦では、序盤にペイサーズの2ウェイ契約選手であるオスカー・シブエの活躍でチーム・デトレフにリードを許したチーム・ジェイレン。しかしマサリンの回転後ろ向きアシストなどのスーパープレイとともに、徐々に主導権を握り始める。

最後はホーキンズとジェイレン・ウィリアムズ(オクラホマシティ・サンダー)の連続3ポイントショットで、チーム・ジェイレンが優勝を決めた。

大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。