トレイシー・マグレディがマジックの練習に参加、後輩たちにアドバイス

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NBAの歴史でも有数の優れたシューターで、殿堂入りもしたトレイシー・マグレディは、1997年から2013年までのキャリアの中で、得点をあげるのが簡単であるかのように見せることがあった。

引退したとはいえ、マグレディの自信に変わりはない。だがそれでも、今季のオーランド・マジックが見せる、高くて運動能力に優れた守備を相手に得点を目指さなくて済むことを、マグレディは喜んでいる。

10月3日(日本時間4日)にマジックと練習したマグレディは、トレーニング後に「運動能力と高さがあって、ケツのデカいチームだね」と冗談めかして話した。

「守備に関しては、マジックはリーグでも有数のチームになることができると思う」。

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現在40歳で、『ESPN』のアナリストを務めるマグレディは、スティーブ・クリフォード・ヘッドコーチの要請で、マジックの練習場を訪れた。2004年から07年まで、両者はヒューストン・ロケッツで一緒に仕事をしている。当時、クリフォードはロケッツのアシスタントコーチだった。

2000年から04年までマジックに在籍し、球団の1試合最多得点記録(62得点)を持つマグレディは、クリフォードHCの要請で再びマジックとつながるチャンスを得られてうれしいと述べた。

2003年と04年に得点王に輝いたマグレディは、「ロケッツでの数年間で彼やジェフ・バン・ガンディと一緒だった。(クリフォードは)大好きなひとりなんだ」と話している。

「オーランドは家だし、この球団とはすばらしいつながりがある。彼らから連絡があり、チームといてほしいと言われたり、球団に必要なことがあれば、私はなんでもするよ。(クリフォードから)連絡があった時は有頂天だった」。

マグレディは成長中のフォワード、ジョナサン・アイザックと個別に練習した。約30分にわたり、ローポストのプレイを高めるために自分が用いていたテクニックを教えたのだ。この日22歳の誕生日を迎えたアイザックは、オールスターやオールNBAに7回選出されたマグレディとのトレーニングを喜んでいる。

アイザックは「彼からの僕へのバースデープレゼントだったんだ。うれしいよ」と述べた。

「ローポストでのプレイ、ひじの使い方、ピボット、相手の外し方などを教わった。素早くやったり、ゆっくりやったり、あの素晴らしいフットワークを使いながらね。彼みたいなローポスト、ミドルポストのプレイをやりたい。高さは自分のほうが少しあるけど、そのサイズで彼がやることのすべてをやれるようになれば…」。

マグレディは、いつでもアイザックやアーロン・ゴードン、モー・バンバといったマジックの若手とトレーニングしたいと話した。自分も以前、マジックのレジェンドから教わったからだ。

マグレディは「(1997年春に)ここに来た時、マジックはプレイオフでマイアミ・ヒートと対戦していて、大好きだったペニー(ハーダウェイ)が42得点、41得点と決めるのを見たのを覚えている」と振り返った。

「それから彼の家に行って、彼と話したのさ。それから20年くらい経ったけど、今でも私はその話をする。自分にとって意味のあることだったからさ」

「それが自分を刺激し、助けてくれたんだよ。このリーグでやってきて、長くオールスターに選ばれ、多少のことは知っている者として、お返しがしたいんだよ。その意味を知っているのさ」。

マジックは昨季、レギュラーシーズン最後の31試合でリーグトップの守備を記録し、22勝9敗で2012年以来となるプレイオフ進出を果たした。マグレディは、マジックはその守備を再び生かせると考えている。偶然ではなかったことを示すのは、才能あふれ、高さのあるマジックの選手たちだ。

マグレディは「続けられるさ。数年間ここで一緒にやってきた選手たちが核となっているからね。より若い選手たちがいるから、昨年のことに満足するのではなく、自分たちのバスケットボールに何をさらに加えていくかが大切だ」と述べた。

「モチベーションはあるはずだ。7年ぶりにプレイオフに進んだのだからね。でも、次はどうするかだ。私は、この選手たちはこれまで以上にモチベーションを感じていると確信している。プレイオフの味を知ったからだ。それは楽しく、財産となる。彼らはうまくやると思うよ」。

原文:T-Mac Visits Magic Training Camp, Marvels at Team's Athleticism and Size by John Denton/Magic.com(抄訳)​

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ