サンズのビッグ3も歓喜 飛び出た渡邊雄太のスーパープレイ

大西玲央 Reo Onishi

サンズのビッグ3も歓喜 飛び出た渡邊雄太のスーパープレイ image

10月29日(現地28日)、アリゾナ州フットプリント・センターでフェニックス・サンズ対ユタ・ジャズの一戦が行われ、サンズが126-104で大勝した。

この試合の第4クォーター、サンズの渡邊雄太がスーパープレイを披露し、チームメイトであるケビン・デュラント、ブラッドリー・ビール、デビン・ブッカーが歓喜のリアクションを見せる場面があった。

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相手のパスミスから生まれたルースボールをキャッチした渡邊がボールを運び、ビハインド・ザ・バック・ドリブルで相手ディフェンダーをかわし、ゴール下で接触されながらも左腕を長く伸ばしてタフなフィニッシュを見せたのだ。

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このプレイをベンチで見ていたサンズのビッグ3は、ドリブルで相手を抜いた辺りから喜びながらプレイの展開を見守り、渡邊がフィニッシュするとそれぞれが大きな笑顔を見せた。

チームアカウントのみならず、スポーツ局のESPNもこのプレイをソーシャルメディアで取り上げた。

これまで渡邊は3ポイントショットとディフェンスのスペシャリストというイメージが強く、実際昨季はキャリア最高となる3P成功率44.4%を記録し注目を集めた。今季はキャリア最多試投数となる平均3.0本を放ちながらも1.3本(こちらもキャリア最多)を決めており、成功率44.4%の高水準を維持している。

しかし3Pだけではないことを示すことも課題であると自ら語っており、こういったプレイはチームへの良いアピールにもなる。あわよくばファウルも貰えるようなコンタクトプレイをしっかりとフィニッシュできることが見せられたのは、今後に繋がるだろう。

サンズはこの試合でビールとブッカーが欠場しながらも、大差をつけて楽な試合展開を作ることができた。そういった流れでは、アグレッシブなプレイに挑戦する機会も増える。今季は積極的な渡邊がたくさん見られることになりそうだ。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。