ウォリアーズのスティーブ・カーHC、クレイ・トンプソンについて「今季プレイする可能性は低い」

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2019年のNBAファイナル第6戦、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスター選手であるクレイ・トンプソンは左前十字靭帯(ACL)を断裂し、それ以来リハビリを続けている。先月トレーニングキャンプが開始した時点で、ウォリアーズはトンプソンがオールスター休暇明けに復帰することを期待していると話していた。

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しかし10月22日(日本時間23日)に『NBC Sports BayArea』でローガン・マードック記者が行なったスティーブ・カー・ヘッドコーチとのインタビューで、カーHCは「バスケットボール選手にとってACLのケガは通常1年かかるものだ」と、トンプソンが2019-20シーズンを全休する可能性を示唆した。

「クレイが1年休んだ場合、それはシーズンを全休することを意味する。もしリハビリがうまくいき、医者からもゴーサインが得られたときのために一応ドアは開けた状態にしている。だが、現実は4月1日という9か月の節目だ。彼は7月1日に手術をしている。4月1日はACLの手術をしてから9か月という日付になる。彼が今年プレイする可能性は低い」。

トレーニングキャンプが始まった時点で、トンプソンはスケジュール通りリハビリを行なう予定で、今の段階で無理をしてもしょうがないと話していた。選手によって復帰時期は異なるが、ACL断裂は通常6か月ほどのリハビリを要し、そこからさらに筋力と機動力を取り戻すために時間がかかる。

トンプソンは「自分みたいに30代後半までプレイしたいと考えている選手にとって、一番やってはいけないことが急いで復帰することだ」と話している。

アリゾナ大学時代に自身もACLを断裂しているカーHCは、完治にはしっかりと時間をかける必要があると『NBC Sports BayArea』に語っている。

「現実的に見なければならない。私も大学でACLをやっており、シーズンを全休した。彼の穴を埋めるために若い選手たちを準備させる必要があり、いつかはわからないが彼が戻ってくるまでに若手がしっかりと成長し、ローテーション入りし、プレイオフでも貢献できるようになっていて欲しい」。

カーHCはその後、決してトンプソンが今シーズン絶対に出ないと言ったわけではなく、「私のコメントは状況を説明しただけのもので、何かを発表したわけではない」と付け加えた。

「リハビリはとても良好だ。彼がプレイする可能性だってある。しかし今のメディアでは『可能性は低い』と発言すると『全休決定』なんて報じられることを忘れていたよ。そもそも口を開いた自分がうかつだった」。

トンプソンはここ数週間、チームと一緒に行動している。リーグ屈指の頑丈な選手でもあったトンプソンは、リーグ入りしてからのレギュラーシーズン640試合中615試合に出場しており、チームの連続試合出場記録(214試合)も作っている。ラインナップに入れず、試合に出場できないこの期間はトンプソンにとって苦痛になっており、「彼は退屈している」とカーHCは話した。

「クレイはバスケットボールを愛しており、プレイするのが大好きなんだ。リハビリ開始から3か月ほど経っており、ひざの状態も悪くない。痛みもない。シュートを打つこともできるのだけど、治療を優先しなければならないので、走ることもできないし、カットすることもできない。だから今はウェイトルームやトレーニングルームで頑張っている。かわいそうだなと思ってしまうよ。一緒になってプレイしていないとチームの一部だと感じにくいので、彼もそれが恋しいようだ」。

ウォリアーズは10月24日(同25日)にホームでロサンゼルス・クリッパーズを迎え、2019-20シーズンの開幕を迎える。

原文:Steve Kerr: 'Unlikely' Klay Thompson plays this season by NBA.com

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