昨季ファイナル第7戦でのターンオーバーを忘れていないステフィン・カリー

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NBAファイナル2016第7戦、残り5分16秒。ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、右コーナーにいたチームメートのクレイ・トンプソンに向け、ビハインド・ザ・バックでパスを出した。だが、ボールはトンプソンが届かないところへ。スプラッシュブラザーズの2人はそれぞれ明らかにいら立った様子をうかがわせた。

このパスは、優勝トロフィーの行方を決めたと言えるかもしれない。87-86と1点をリードしていたウォリアーズは、これ以降2得点しかあげることができず、89-93とクリーブランド・キャバリアーズに敗れた。

カリーは最近、『ESPN』のクリス・ヘインズ記者のインタビューで、このときのターンオーバーのことを「良くないパスだった」と、いまだに忘れていないと明かした。

「あの試合のことを考えると、おかしいよね。正しいプレイ、シンプルなプレイをすべきというコンセプトを僕は知っているし、試合において決定的な瞬間というものがあることや、ああいうプレイも優勝できるかできないかの違いになるということを理解しているからだ」。

そのうえで、カリーは「今年のプレシーズンを迎えたときも、僕はビハインド・ザ・バックのパスをした。自分にはそれができるという自信があるからだ。それは変わらないよ」ともつけ加えている。

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カリーが苦しんだのは第7戦の第4クォーターだけではない。シリーズ全体を通じて、レギュラーシーズンの平均30.1得点、50.4/45.4/90.8%(フィールドゴール/3ポイントショット/フリースロー成功率)という数字が、ファイナルでは22.6得点、40.3/40.0/92.9%へと落ちたのだ。ターンオーバー率は12.9%から18.0%と大きく上がり、アシスト率は33.7%から20.2%まで低下した。

だが、カリーが後悔していないことがひとつあるとすれば、クリーブランドの街に1964年以来の主要プロスポーツタイトルをもたらしたカイリー・アービングの決定的な3Pだ。

カリーは『ESPN』で「僕はあそこにいて、ファウルをしないようにした。前で阻もうとした。でも、彼が素晴らしいショットを決めたんだ。彼の功績をたたえるべきだよ。あのプレイに関して、僕にはほかにできることはなかった」と述べている。

今季のプレイオフで、カリーが昨季ファイナルでの不振を過去としたことは明らかだ。平均で28.6得点、5.6アシスト、5.5リバウンド、FG成功率50%以上、3P成功率43%を記録している。そして何よりも大事なことに、ウォリアーズはここまで12連勝でファイナルまでたどり着いた。

今季のポストシーズンを見てきた限り、カリーがあのターンオーバーをしないように集中していることは明らかだ。

原文: Stephen Curry still thinks about critical turnover from Game 7 of 2016 NBA Finals by Sporting News(抄訳)​


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