【NBAファン待望の書 好評発売中】NBAの歴史を変えたと言われるステフィン・カリーの人生にフォーカスした評伝 日本初登場!

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NBAファン待望の書、日本初登場! 『ステフィン・カリー 努力、努力、努力。 自分を証明できるのは、自分だけ』

人々は、その若きプレイヤーの正確無比なスリーポイントシュートに度肝を抜かれた。そしてこの男に、NBA歴代最高のシューターの称号を与えた。NBAのオフェンスに革命をもたらし、その歴史を塗りかえた男、ステフィン・カリーの神髄を描いた物語。

できないことなんて何もないさ!

カリーは、長年にわたってウォリアーズ・ファンが過去に愛してきたすべての小さな選手たちを象徴しているが、忘れてはいけないのが、いわばソフトウェアのアップグレードがなされたバージョンであるということだ。

ティム・ハーダウェイの強靭さを持っており、絶対にあとずさりしないメンタリティがあり、内面ではつねに誰かが彼に挑戦しようとすることを待ち望んでいる。スリーピー・フロイドのようなゲーム好きで、彼よりも試合を制することに長け、勝負強い。キース・〝ミスター〟ジェニングスと同じエネルギーを持ち合わせ、試合に熱狂と興奮をつぎ込むのだ。

また彼は、アール・ボイキンスの確実さ、モンテ・エリスの静かな激しさ、バロン・デイビスのスターパワー、それらすべてを兼ね備えている。

2009年の時点で、今の状況を想像した人間など誰ひとりいなかった。彼の母親でさえ、ドラフトの時期には、心配になって、当時フェニックス・サンズのゼネラルマネージャー(GM)だったスティーブ・カーに、「息子はNBAに入れると思うか?」と聞いたくらいだ。息子がファーストチームのオールNBAポイントガードと2度のMVPとなるのを、まさかその目で見ることになるとは思ってもおらず、自分の息子が悲惨なフランチャイズを自分の背に担ぎ上げ、想像すらしたこともない高さまで持ち上げるなんて、これっぽっちも想像していなかっただろう。

しかしウォリアーズは、ドラフトの全体7位指名で、まるで思春期前の子どものようにさえ見えた小僧をデビッドソン大学から選んだ。そして、彼こそが、一獲千金の黄金に大化けしたってわけさ!

(プロローグより)

彼の本当のやさしさを知ってほしい

NBA選手を父に持ち、エリート街道を歩んできたと思われがちなカリーですが、実はアンダーサイズを理由につねに軽視され、バカにされ、認められずにその街道を歩いてきた様が描かれています。ただ、その周りからの嘲りをバネとし、相手を、世間を認めさせようとするモチベーションに変換することができるところが彼の最大の強みです。

これは子どもの頃や、高校、大学時代で終わることなく、NBAという世界最高峰のプロリーグに入ってからの現在も続く、彼の孤独な葛藤です。また、これは世界最高峰リーグの最高の選手としての証であるMVPを獲得してからも終わることのない旅なのです。

しかし、この自己への挑戦があったからこそここまで上り詰め、これからもその闘志の炎は絶えることがないでしょう。そして、これこそがまさしく、今後に続く日本のバスケットボール界が世界に挑み続けるにあたって燃やすべき炎と同じだと強く思います。

近年では、カリーは『アンダーレイテッド』というイベントで、すでに3度ほど来日し、日本の子どもたちと交流しています。まさにこのイベントのタイトルどおり、「過小評価」されることを跳ね返す闘志を日本の若きバスケットボーラーたちに伝え、共有しにきてくれているのだと思います。ただ、日本の若者たちにこの本を手にしていただくことで、彼の奥底に流れるクリスチャンとしての筋の通った考え方、名声にとらわれることなく〝ありのままで〟彼らしく生きる様、なによりも家族を大切にする家族愛、そしてアメリカだけではなく世界の困った人たちに直接自分が出向いて手助けしようとする彼の本当のやさしさを知っていただければ幸いです。

彼は、バスケットボール選手としての成功よりも、「人として」の自身の生き方にこそプライドを持っているはずです。そしてそれは、両親と神の教えのもとに信念に沿って生きているからこそできることなのです。

(訳者あとがきより)


『ステフィン・カリー 努力、努力、努力。 自分を証明できるのは、自分だけ』

マーカス・トンプソンⅡ/著 東山真/訳
◎定価:本体2000円+税 四六判・376頁  
◎発行元:(株)ごま書房新社

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