10月21日(日本時間22日)、ニューオーリンズ・ペリカンズがベテランNBAコーチのスタン・バンガンディを新ヘッドコーチとして迎えることに合意したと報じられ、バンガンディ本人がツイッター上でその事実を認めた。
I’m excited to join a talented New Orleans Pelicans team. It will be an honor to work with our players and to work for Mrs. Benson and David Griffin, Trajan Langdon, their staff and the great people of New Orleans. I can’t wait to talk to our players and get the process started
— Stan Van Gundy (@realStanVG) October 21, 2020
「才能溢れるニューオーリンズ・ペリカンズに加わることができとても興奮している。選手たち、ミセス・ベンソン、デイビッド・グリフィン、トレイジャン・ラングドン、そして彼らのスタッフと共に働けることがとても光栄です。選手たちと話し合い、このプロセスを開始することが待ちきれません」。
バンガンディは直近ではターナー・スポーツでNBAアナリストとして活躍していた。それまでは2003年から2018年まで12シーズン、NBAコーチとしてマイアミ・ヒート(2003-2006)、オーランド・マジック(2007-2012)、デトロイト・ピストンズ(2014-2018)を指揮している。
Story with @wojespn: Stan Van Gundy agrees to multi-year deal to become head coach of New Orleans Pelicans, sources say.https://t.co/TGOpk4FLNG
— Andrew Lopez (@_Andrew_Lopez) October 21, 2020
Sources: Stan Van Gundy agreed to a four-year deal to be the new Pelicans head coach.
— Shams Charania (@ShamsCharania) October 21, 2020
ペリカンズは8月上旬に、ここ5シーズンでヘッドコーチを務めていたアルビン・ジェントリーを解任している。昨季は30勝42敗の成績で、ドラフト全体1位のザイオン・ウィリアムソンとオールスターに初めて選出されたブランドン・イングラムを擁しながらも、シーズン再開後の8試合ではわずか2勝しかあげることができず、2試合目にしてプレイオフに進出できないことが決まった。
複数の報道によると、多くの候補者の中からバンガンディHCが選ばれた理由は、若い才能を伸ばし、ディフェンスの優れたチームを構築できる能力が大きかったという。バンガンディHCがコーチしたヒートのチームがディフェンス効率で10位を下回ったことは一度もなく、マジックでは3シーズン連続(2008-2011)でディフェンス効率トップ5にランクイン。ピストンズのヘッドコーチに就任する直前のシーズン(2013-14)では25位だったディフェンス効率が、最後の2シーズンではトップ10入りを果たしていた。
Pelicans were sold on SVG’s abilities as a teacher with a young roster, his history of building top defensive teams and his vision for the roster in place. His personnel decisions in Detroit was a non-factor in search; he’s coming to coach. https://t.co/XhWcUCIxKo
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) October 21, 2020
NBAのHCとしてレギュラーシーズン通算907試合で523勝384敗の成績を誇り、2009年にはマジックをNBAファイナルへと導いている。ドワイト・ハワードを中心に組み立てたオフェンスがファイナル進出へと繋がった。ハワードはバンガンディHCの下でMVP候補へと成長し、3シーズン連続で最優秀守備選手(2008-2011)に選出されている。さらに、ジャミア・ネルソンとラシャード・ルイスはそれぞれバンガンディHCの下でキャリア唯一のオールスター選出を経験し(2008-09)、控えのライアン・アンダーソンはMIP(最優秀躍進選手賞)に選出されている(2011-12)。
ヒートのヘッドコーチとしては112勝73敗の成績を収め、ドウェイン・ウェイドという若き才能と共にチームの新時代を築いた。2004-05シーズンの前にロサンゼルス・レイカーズから元MVP選手のシャキール・オニールをトレードで獲得したヒートは、イースタン・カンファレンス・ファイナルまで進みながらもデトロイト・ピストンズに敗退し、翌2005-06シーズンには11勝10敗のスタートを切ったのちにバンガンディは解任され、現在ヒートの球団社長であるパット・ライリーが後任を務めた。
ピストンズでは4年間ヘッドコーチとバスケットボール運営部門代表を務め、152勝176敗の成績でプレイオフには1度だけ出場した。2016年にクリーブランド・キャバリアーズ相手にファーストラウンドで0勝4敗の敗退を喫している。2017-18シーズンにはロサンゼルス・クリッパーズから元オールスターフォワードのブレイク・グリフィンをトレードで獲得。好スタートを切りながらも、終盤に調子を崩し、2シーズン連続でプレイオフを逃している。
原文:Stan Van Gundy agrees to become coach of Pelicans by NBA.com