4月4日(日本時間5日)、ネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイムが、2020年にバスケットボール殿堂入りを果たす9名を発表した。
その中には、NBA史上最も輝かしいキャリアを送った一人、サンアントニオ・スパーズのレジェンド、ティム・ダンカンも含まれている。
This man knew what it took to win games. He is the only player in NBA History with 1,000 or more wins with one team. He is ranked in the top 10 for NBA all-time rebounds and block leaders. We congratulate 5x NBA Champion Tim Duncan. #20HoopClass pic.twitter.com/G4hRAuLsxs
— Basketball HOF (@Hoophall) April 4, 2020
現在スパーズでアシスタントコーチを務めているダンカンが、殿堂入りに関してコメントした。
「殿堂入りが特別な理由は、人にある。デイビッド(ロビンソン)、マイケル・ジョーダン、ジョン・ストックトンの式典を目にしてきた。すでに殿堂入りしている人、彼らと肩を並べられることは特別だ」。
「今年も素晴らしい人が殿堂入りするけれど、それ以上にバスケットボールの歴史、バスケットボールのレジェンドの一部に加われることが特別なんだ」。
ダンカンと同様に、2015-16シーズンを最後に現役を引退したコービー・ブライアント、ケビン・ガーネットも殿堂入りを果たした。
NBAオールスター選出15回(1998、2000~2011、2013、2015)のダンカンは、NBAオールディフェンシブ・ファーストチームにも8回(1999~2003、2005、2007、2008)選出された。サンアントニオ・スパーズで優勝5回(1999、2003、2005、2007、2014)、ファイナルMVP受賞3回(1999、2003、2005)という実績を残したほか、2002年と3年にはNBAシーズンMVPに輝き、1998年には新人王を受賞。スパーズ一筋19年のキャリアを送り、在籍した全シーズンで同チームはプレイオフに進出した。
ダンカンは、現役時代のことで後悔していることはないと言う。
「いつだって、『もし何かを変えられるとしたら何を変える?』という質問を受けるけれど、正直に言って何もない。素晴らしいチームメイト、球団、コーチ、人に恵まれた。数はわからないけれど、キャリアを通じて300人近くのチームメイトと一緒にプレイした。変えたいことなんて何もない」。
「試合に勝つこと、優勝できたことにも恵まれた。優勝もハイライトだけれど、負けた試合のことも覚えているよ」。
「チームとして再びまとまったことも記憶にある。チームに必要な人材を集めて、また作り直した。変えたいことなんて何ひとつない。キャリアを通じて恵まれた」。
殿堂入りの式典は、2020年8月29日(同30日)にマサチューセッツ州スプリングフィールドで開催される。
原文:San Antonio Spurs legend Tim Duncan speaks on 'special' honour of joining 'incredible' Hall of Fame Class by Gilbert McGregor/NBA Canada(抄訳)