サンアントニオ・スパーズのパウ・ガソルは、ベッキー・ハモンがNBAチームのヘッドコーチに就くべきと考えている。
2014年からスパーズのアシスタントコーチを務めているハモンは、ミルウォーキー・バックスの新HC候補として面談を受けると報じられた。NBA優勝2回を誇るガソルは、『Players’ Tribune』に寄稿したエッセイの中で、ハモンがNBA史上初のフルタイムHCとしてNBAチームを率いる可能性について言及している。
「ベッキー・ハモンにはやれる」と書いたガソルは「彼女がそこそこのレベルでチームを率いれると言っているわけではない。彼女に十分な力があると言っているわけでもないし、NBAの男性コーチと同じレベルで指導できると言っているわけでもない。僕の主張はこうだ。ベッキー・ハモンはNBAでHCを務められる。以上」と続けた。
ハモンは現役時代WNBAで16年プレイし、オールスターに6回も選出された。ガソルは、ハモンがバスケットボールを深い観点から理解していると言う。今季のある時期、ガソルがポイントガードのデジャンテ・マレーとスタンダードなピック・アンド・ロールを練習していた際、ハモンは動きの誤りを指摘し、プレイの流れを修正したことがあったと、ガソルはエッセイで綴っている。
「彼女は、横目で見ていたときに些細な部分に気が付いた。すぐに問題点を指摘し、改善法を指示してくれた。それ以外にも、答えが必要な場面でそれを見出せる。彼女は、そういうコミュニケーションが取れる人なんだ。今季は、そのとき以降に指摘されたことはなかったと思う」。
NBAキャリア17年でフィル・ジャクソンとグレッグ・ポポビッチの指導を受けてきたガソルは、NBAは前向きな考え方を実践しているリーグと考えているものの、まだできることは多いと主張している。
「NBAファミリーに伝えるべきことは、これまでの素晴らしい取り組みを今後も続けて行くべきということ。誇りに思うべきだけれど、満足してはいけない」。
原文:Spurs center Pau Gasol: ‘Becky Hammon can coach NBA basketball. Period’ by E.Jay Zarett/Sporting News(抄訳)