シャキール・オニールがMVPに異議 ニコラ・ヨキッチ以上にシェイ・ギルジャス・アレクサンダーがふさわしかったと主張

Kyle Irving

坂東実藍 Miran Bando

シャキール・オニールがMVPに異議 ニコラ・ヨキッチ以上にシェイ・ギルジャス・アレクサンダーがふさわしかったと主張 image

5月8日(日本時間9日)、NBAは2023-2024シーズンのMVPにデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが選出されたことを発表した。シャキール・オニールは、投票結果に異を唱えている。

『TNT』の『Inside the NBA』のクルーがヨキッチの受賞を明かすと、オニールはオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが選出されるべきだったと主張した。

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オニールは「人のパレードに水を差すのは好きじゃない。でも、これには不満だ」と話している。

「ジョーカー(ヨキッチ)にはおめでとうと言う。リーグ最高のビッグマンだ。しかし、全員の基準に基づいたらどうだろうか。スタッツや第1シード、どのチームのほうが良い成績かどうかだ。私は、シェイ(ギルジャス・アレクサンダー)がふさわしかったと感じている」

オニールは「私も(MVP投票で)何度も2位になった。必死にプレイした。来年またやり直し、受賞を目指さなければいけないというのは、彼にとって傷つくことだと分かっている。これが彼のモチベーションになり、優勝できることを願っているよ」と続けた。

「繰り返すが、ジョーカーに無礼を働くつもりはない。圧倒的にリーグ最高のビッグマンだ。だが、私はシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが受賞すると思った」

オニールは1月からギルジャス・アレクサンダーのMVP受賞を推していた。

ここでは、『スポーティングニュース』がヨキッチとギルジャス・アレクサンダーのスタッツなどをまとめる。

ニコラ・ヨキッチとシェイ・ギルジャス・アレクサンダー

ギルジャス・アレクサンダーは51試合で30得点超を達成した。これは2018年のジェームズ・ハーデン以来の数字だ。

オニールは、ギルジャス・アレクサンダーが「誰も予想していなかった」タイミングでサンダーを第1シードに導いたと述べている。サンダーは57勝25敗とナゲッツと同成績で西地区のトップだったが、タイブレイカーで第1シードを手にした。

サンダーは開幕前に43勝と予想されていた。一方、ナゲッツは再び西地区最高のチームと見られていた。開幕前は54勝と予想されていたチームだ。

ギルジャス・アレクサンダーは平均30.1得点、6.2アシスト、5.5リバウンド、2.0スティール、0.9ブロックを記録した。合計得点はルカ・ドンチッチに次ぐリーグ2位。スティール(150)はディアロン・フォックスと並んでリーグ最多だった。

一方で、ヨキッチが4シーズンで3回目のMVPを受賞したのにも理由がある。

29歳のヨキッチは平均26.4得点、12.4リバウンド、9.0アシストを記録し、世界最高のバスケットボール選手としての立場を固めた。

合計得点(2085/5位)、合計リバウンド(976/3位)、合計アシスト(708/2位)は、いずれもNBAでトップ5に入る数字だ。

アドバンスドスタッツでも、ヨキッチはプレイヤーエフィシェンシーレーティング(出場時間、得点、リバウンド、アシストなど様々な個人スタッツを基に計算される選手の活躍度)、ウィンシェア(チームの功績を選手単位に分配する数値)、ボックスプラスマイナス(ボックススコアを基にコート上で選手がどれだけ貢献しているかを測る数値)、バリュー・オーバー・リプレイスメント(交代要員レベルの選手と比較して100ポゼッション平均で何得点貢献したかを測る数値)でトップだ。

また、チームの成績も落ちていない。ナゲッツが第1シードでなかったのは、サンダーとの直接対決の4試合中3試合で負けたことでタイブレイカーを保持されたからというだけだった。

2024年のNBA MVP投票

ギルジャス・アレクサンダーはMVP投票で受賞したヨキッチに続く2位だった。

ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンまでがトップ5となっている。

原文:Shaquille O'Neal says Thunder's Shai Gilgeous-Alexander deserved 2024 NBA MVP over Nuggets' Nikola Jokic(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Kyle Irving

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。