【バスケW杯】MVP級の活躍だったシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの秘訣|FIBAワールドカップ2023

Scott Rafferty

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シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが引き続き、新たな高みへと駆け上がっている。

NBAの2022-2023シーズン、ギルジャス・アレクサンダーは初めてオールスターやオールNBAチームに選出されるなどブレイクを遂げた。だが、25歳の彼はFIBAバスケットボールワールドカップ2023でもカナダ代表の躍進をけん引している。

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グループフェーズの1次ラウンドを順調に突破したカナダは、ブラジル相手に不本意な黒星を喫したものの、スペイン戦で歴史的な勝利を収めて挽回。さらにルカ・ドンチッチを擁するスロベニアを下し、準決勝に勝ち進んだ。カナダは金メダルまであと2勝に迫っている。

ギルジャス・アレクサンダーがワールドカップでこれほど活躍できた成功の秘訣はどこにあるのか。

なぜシェイ・ギルジャス・アレクサンダーはワールドカップで活躍できたか

今大会のここまでの6試合で、ギルジャス・アレクサンダーは平均25.0得点を記録している。これはドンチッチ(26.7)、ジョーダン・クラークソン(26.0)に続く3位の数字だ。また、ギルジャス・アレクサンダーは3ポイントショット成功率こそ32.0%にとどまっているが、2ポイントショット成功率は63.9%。フリースロー成功率も88.9%をマークしている。

ギルジャス・アレクサンダーをよく知る人なら、彼がいかに相手チームを苦しめるかに驚くことはないだろう。執ようにバスケットをアタックするだけでなく、ミッドレンジからのショットも非常に正確だ。『InStat』によると、フローターレンジからのショットは29本中16本成功。ロングツーも10本中5本成功を記録している。

実際、ギルジャス・アレクサンダーはリム付近でのショット成功率(50.0%)よりも、そういったエリアからのショット成功率(53.8%)の方が高いのだ。

Shai Gilgeous-Alexander's shot chart
(InStat)

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試投したショットの多くが高い難度だったことを考えれば、これらの数字はなおのこと素晴らしい。

カナダはタレントのそろったチームだ。だが、ギルジャス・アレクサンダーは自らの攻撃で多くをつくり出すことができる。InStatによれば、彼の得点の半分以上がアイソレーションやピック&ロールから生まれたものだ。彼にボールを預け、そこから繰り広げる攻撃が、カナダにとってベストのオフェンスなのである。ギルジャス・アレクサンダーは大半のガードにとって目の前で守るには大きすぎるし、大変のビッグマンにとってはとらえづらく、ついていくのが難しい。

また、ギルジャス・アレクサンダーはスペースをつくる達人でもある。ワールドカップでも、そのステップで数々のディフェンダーたちをよろめかせてきた。

決して大げさな表現ではない。ラトビア戦ではこのような場面があった。

こちらはスペイン戦。

そしてこれがスロバキア戦だ。

こういったシーンもあった。

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しかも、ギルジャス・アレクサンダーは得点のみにとどまらない。今大会は平均7.2リバウンド、5.0アシスト、1.7スティールを記録しており、いずれもチームトップの数字で、大会上位にランクインしている。ダブルダブル達成回数は、カーリク・ジョーンズ、ニコラ・ミルティノフ、カール・アンソニー・タウンズ、ヨナス・バランチュナスに続く数字。フランス戦では13リバウンド、スロベニア戦では10リバウンドを記録し、スペイン戦では7アシストもマークした。

すでにパリオリンピック出場権を獲得したカナダだが、まだ目指すものは大きい。9月8日のセルビア戦に勝てばファイナルに駒を進め、金メダルを獲得できる望みも残っている。

個人としては、ギルジャス・アレクサンダーにはカイリー・アービングやダーク・ノビツキー、シャキール・オニールのように、ワールドカップのMVPに選ばれる可能性もある。『HoopsHype』のグローバルレーティングによれば、ギルジャス・アレクサンダーは差をつけて大会ベストプレイヤーだ。

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シェイ・ギルジャス・アレクサンダーのスタッツ

FIBAバスケットボールワールドカップ2023

  • 1試合平均30.4分間出場
  • 1試合平均25.0得点
  • 1試合平均7.2リバウンド
  • 1試合平均5.0アシスト
  • 1試合平均1.7スティール
  • 1試合平均0.2ブロック
  • 1試合平均1.3ターンオーバー
  • 1試合平均1.3ファウル
  • フィールドゴール成功率54.7%
  • 3ポイントショット成功率32.0%
  • フリースロー成功率88.9%

NBA通算

  • 1試合平均32.6分間出場
  • 1試合平均21.1得点
  • 1試合平均4.6リバウンド
  • 1試合平均4.5アシスト
  • 1試合平均1.2スティール
  • 1試合平均0.7ブロック
  • 1試合平均2.3ターンオーバー
  • 1試合平均2.2ファウル
  • フィールドゴール成功率48.4%
  • 3ポイントショット成功率34.7%
  • フリースロー成功率84.5%

原文:Shai Gilgeous-Alexander stats: How Canada star has dominated the 2023 FIBA Basketball World Cup(抄訳)

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Scott Rafferty

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Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.