サンダーの新人ギディーが3試合連続トリプルダブル達成も、スパーズが勝利

YOKO B

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2月16日(日本時間17日)、オクラホマ州オクラホマシティのペイコム・センターで行われたサンアントニオ・スパーズ対オクラホマシティ・サンダーの一戦は114-106でスパーズが勝利した。

この試合で、サンダーのルーキーのジョシュ・ギディーが17得点、10リバウンド、10アシストを記録し、トリプルダブルを達成。ギディーのトリプルダブル達成は、12日(同13日)のシカゴ・ブルズ戦、14日(同15日)のニューヨーク・ニックス戦に続いて3試合連続で、新人選手が3試合以上連続でトリプルダブルを達成するのは1960-61シーズンのオスカー・ロバートソン以来初となった。

NBAキャリア4回目のトリプルダブルを獲得したギディーは、トリプルダブル達成数でティム・ダンカンやトレイシー・マグレディ、ジャ・モラントなどと並んで歴代124位タイにつけている。

そのことについてギディーは「彼ら(ロバートソンやそのほかの選手たち)と一緒に言及されるのは良いこと」とした上でこう続けた。

「でも、いつも言っているように常にチームのことが大事なんだ。今日勝てていたら最高だったと思う。だからニューヨーク(での勝利と記録)は特別だった」。

サンダーのマーク・デイグノートHCは「彼は今夜も本当に良いゲームをしたと思う」と話す。

「でもトリプルダブルのような記録というのは彼の良いプレイの副産物でしかないよ」。

サンダーはチームの得点源であるシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(右足首捻挫)とルーゲンツ・ドート(左肩の張り)の2選手を欠いていたが、ギディー以外にも若手選手が成長を見せ、新人のトレイ・マンが24得点、テオ・マレドンが22得点、アイザイア・ロビーが17得点、12リバウンドを記録した。

試合は前半、スパーズがフィールドゴール成功率51.9%を維持し、73-58と15点をリードしてハーフタイムを迎えた。しかし、第3クォーター終了時にはサンダーに7点差まで追い上げられる。

スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは「序盤に調子良く決めていたことによって、途中からボールをまわすのをやめて打ち急いでしまった」と試合後に振り返った。

「そのうち何本かは2ポイントショットだった。しばらく点を取れなくてトランジションディフェンスになることが多く、サンダーにそれをうまく利用された」。

スパーズは、残り5分25秒で16点まで広げたリードを、サンダーの最後まで諦めない粘り強いプレイの連続で終盤に5点差まで詰められてしまう。しかし、最後の最後は相手のショットミスを誘ったスパーズがそのまま勝ち切った。

これでアウェイ5試合を3勝2敗で終えたスパーズは、ケルドン・ジョンソンが22得点、7リバウンド、ヤコブ・パートルが20得点、17リバウンド(自己最多)、デジャンテ・マレーが18得点、7リバウンド、8アシスト、ロニー・ウォーカー四世が17得点、5リバウンドを記録している。

ポポビッチHCは「選手のことを考えると勝てて良かったと思う」と話す。

「今回の遠征は長かったし、最終日の試合はつらいものだ。みんな家に帰りたいんだ。だから、彼らはよく耐えて、良い指導を受けて、アグレッシブなサンダーを相手に良い仕事をしたと思う」。

ポポビッチHCはまた、7フィート(約216cm)のパートルのインサイドプレイを勝因のひとつに挙げた。

「試合が終わってから彼に言ったんだよ。『今夜は君が主役だった。君のプレイなしでは私たちは今日勝てなかったよ』とね」。

ボックススコア

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。