足首負傷で退場のラッセル・ウェストブルックの頭上にポップコーン…「一線を超えている」

大西玲央 Reo Onishi

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5月26日(日本時間27日)にペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行なわれたワシントン・ウィザーズ対フィラデルフィア・76ers第2戦の第4クォーターに、ラッセル・ウェストブルックが右足首を負傷し、途中離脱した。

ウェストブルックは速攻の機会に76ersのフルカン・コルクマズの足を踏んでしまい、右足首を負傷。本人は3日後の第3戦に出場できるかについて、試合後のメディア対応で「様子見だ」と話した。

「短い時間に2度痛めてしまった。どうなるか様子を見る」。

さらに、ウェストブルックが負傷してロッカールームに戻る際に、通路の上の2階席からポップコーンが落とされ、ウェストブルックの頭に降り掛かるという事件があった。これに激怒したウェストブルックは、数人のセキュリティガードとスタッフに静止される事態となったのだ。

【動画】ウィザーズ vs 76ers 第2戦ハイライト

この件に関して試合後、ウェストブルックは「とても失礼な行為で、許されることではない」と言及した。

「スター選手であれば、『下手くそ』とかそういった野次を受けることはあるだろう。それは構わない。けれども、家族に対する誹謗中傷や差別発言、さらにポップコーンをかけたりするような行為は一線を超えている」。

ウェストブルックはこれまでも敵地で観客から差別的な発言を受けるなど、観客の標的にされる場面に何度も出くわしている。今回の件に関しても、彼はポップコーンを落としてきた人物に対する処罰と、一線を超えてくる観客を制するための対応を求めた。

ウェルズ・ファーゴ・センターのバレリー・カミーロ代表は「今回の一件はとても品位に欠ける、許されざる行為であり、ウェルズ・ファーゴ・センターが容認するものではありません」と声明を出している。

「全米で最も情熱的なファンが揃い、最高のホームコート、ホームアイス・アドバンテージを持つアリーナであることを誇らしく思っていますが、こういった行為は私たちのアリーナで許容されるものではありません」。


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。