5月10日(日本時間11日)にジョージア州アトランタのステイト・ファーム・アリーナで行なわれたワシントン・ウィザーズ対アトランタ・ホークス戦で、ウィザーズのラッセル・ウェストブルックが28得点、21アシスト、13リバウンドのトリプルダブル(個人成績三部門で二桁を記録すること)を記録した。これでウェストブルックは通算トリプルダブル数を182回とし、NBA史上最多記録を更新。オスカー・ロバートソンが47年間保持していた“不滅の記録”を塗り替えた。
【動画】ラッセル・ウェストブルック 史上最多トリプルダブル記録更新の瞬間
前戦のインディアナ・ペイサーズ戦(現地8日)で33得点、19リバウンド、15アシストのトリプルダブル(通算181回目)を記録し、ロバートソンの記録に並んでいたウェストブルックは、この日も試合序盤からエンジン全開でチームを牽引する。
第1クォーターに10得点、4アシスト、2リバウンドをあげて1つ目の“ダブル”を記録すると、第2Qには6アシスト、3リバウンドを追加し、アシスト数を10として2つ目の“ダブル”をマークする。
前半で12得点、10アシストのダブルダブルに加えて5リバウンドを記録したウェストブルックは、第3Qに5得点、1アシスト、2リバウンドを加算。そして第4Q残り8分30秒、ダニーロ・ガリナーリのミスショットのディフェンシブリバウンドを拾ってリバウンド数を二桁に乗せ、トリプルダブルを達成。歴代首位となるキャリア182回目の大記録を樹立した。
なお、ウェストブルックは19点差から1点差まで追い上げた第4Qに12分間フル出場し、このクォーターだけでひとりで11得点、10アシスト、6リバウンドを記録している。また、第1Q残り8分27秒にはギャリソン・マシューズの3ポイントショットをアシスト(この日2アシスト目)し、史上12人目の通算8000アシストに到達した(試合終了時点で通算8019アシストを記録)。
【動画】ラッセル・ウェストブルック 史上最多 通算182回目のトリプルダブル
昨季までに通算146回のトリプルダブルを記録していたウェストブルックは、この日、今季36回目のトリプルダブルを記録。5月3日(同4日)のインディアナ・ペイサーズ戦以降、5試合連続でトリプルダブルをマークし、一気にロバートソンの記録を抜き去った。
1974年に現役を引退したビッグ・オー(Big O)ことオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)は通算181回のトリプルダブルを記録し、その後47年間、首位の座を保持し続けていた。ウェストブルックとロバートソンに次ぐのは、マジック・ジョンソン(138回/元ロサンゼルス・レイカーズ)、ジェイソン・キッド(107回/元ダラス・マーベリックスほか)、レブロン・ジェームズ(99回/現レイカーズ)だ。
ラッセル・ウェストブルック選手、通算トリプルダブル数182回の新記録樹立おめでとうございます㊗️ @russwest44 @washwizardsjp @WashWizards #NBA #NBAjp #OnlyHere #DCAboveAll pic.twitter.com/vbYnpgA0ZR
— NBA Japan (@NBAJPN) May 11, 2021
The Big O, Magic, and more congratulate Russ!#WES182OOK | @russswest44 pic.twitter.com/eObUZ3Pmv2
— Washington Wizards (@WashWizards) May 11, 2021
NBAファミリーからウェストブルック選手へのお祝いメッセージ📣#WES182OOK|@russwest44 pic.twitter.com/wsCbwheF02
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) May 11, 2021
ウィザーズは第4Q序盤の19点差(81-100)から一気に点差を縮めて接戦に持ち込んだものの、ホークスのトレイ・ヤングに36得点を許し、124-125で惜しくも敗れている。