12月9日(日本時間10日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がオンラインで記者会見に応じた。先週末から始まったトレーニングキャンプ、先日のトレードで加入したラッセル・ウェストブルックの印象などについて、メディアの質問に答えた。
八村塁 オンライン会見| 2020.12.9
以下、質疑応答抜粋。
「彼の自信は、僕もびっくりするくらい」
――チーム練習が今日で5日目。トレーニングキャンプはこれまでいかがですか。充実していますか?
八村:そうですね。いい感じでずっと進んでいますね。チームのエナジーもラッセル(ウェストブルック)が入ってすごく上がってきましたし、チームとしても、みんなが若い選手ばかりなのでエナジーを感じられる5日間になっています。
――ラッセル選手は八村選手にとって、もともとどんな存在だったんですか?
八村:小さい頃からNBAが好きだったので、ずっと見ていた選手のひとりでした。すごいエナジーがある選手だなというのは昔からわかっていたんですけど、いざ、一緒にプレイすると、リーダーとしてすごく良い人だなと思いました。チームとしても引き締まる感じがあるので、そういうところではすごく良いなと思います。
――ラッセル選手から今後どんなアドバイスを聞き出していきたいと思いますか?
八村:ラッセルも僕に話しかけてきますし、いろいろアドバイスしてくれます。彼の自信は、僕もびっくりするくらいなので、そういうところは僕も少しずつ学んでいきたいなと思います。
――やはり、すでにかなり存在感のあるリーダーという感じですか?
八村:(うなずきながら)すごい存在感あります。
――昨日、スコット・ブルックスHCが4番のポジションは八村選手でほぼ決定と言っていたんですけど、引き続きのスタメン起用についてはいかがですか?
八村:僕も4番として大きい仕事を去年から務めてきていて、チームもどんどん少しずつ出来上がってきて、徐々にチームらしくなってきているので、僕も、僕の存在感をしっかり出して、チームとしても何を求められているのかというのもしっかりやりながら、自分のプレイをどんどんしていきたいなと思います。
――4日後にはブルックリンで初プレシーズンゲーム(日本時間12月14日午前8時開始予定)ですが、久しぶりの対外試合になります。
八村:楽しみですね。選手によっては全然プレイしていなかった時期もあったと思いますし、僕はバブル以来なのですごく楽しみです。こういう大変な時期に、こうやってシーズンがあと少しで開催されるということに感謝したいと思います。
「毎日の積み重ねを意識してやっていきたい」
――この前の会見のときには、今シーズンの目標をプレイオフ出場と言っていましたが、ラッセル・ウェストブルックは入ってすぐに「優勝を目指さないんだったらなんでプレイしてるんだ」くらいのことを言っていました。彼が加わったことで、チームの目標が1段、上がったような感じを受けていますか?
八村:彼はもうずっとプレイオフに出ている選手なので、そういうところはあると思うんですけど、僕らとしては、去年もプレイオフを逃しましたし、2年間出ていないということなので、まずはプレイオフに向けてがんばる、ということです。いつもコーチも言っているんですけど、どのチームもすぐにはプレイオフチームにはなっていないので、毎日毎日の積み重ねがプレイオフチームに、プレイオフで勝っていくチームになると思うので、そういったところを意識してやっていきたいと思います。
――この前の会見で、1年目のルーキーの選手へのアドバイスとして、コーチにどんどん質問していくべきだ、と言っていました。自分でも昨シーズンに比べてもっとコーチに質問を積極的にしていっているんでしょうか?
八村:質問というか、去年と比べたら僕も少し分かってきているので、そういったところでは慣れてきているというのは分かるんですけど、どっちかというと今はもっと選手同士で、ブラッド(ブラッドリー・ビール)ともどういうふうにしたいのかというところを言い合ったりとか、ラッセルもそうですし、TB(トーマス・ブライアント)とかもそうですし、もっと選手同士で話すのが多いかと思います。
――この間、このオフはジョン・ウォールの映像をよく見て研究していた、どうやってプレイしたらいいか、ということを話していましたが、今回こうしてウェストブルックが来ました。タイプ的に似たところがある選手だと思うんですけど、何回かプレイしてみて共通点と、ウォールと比べてここは違うなと思う部分は、どういったところがありますか?
八村:彼はすごいリーダーシップが取れるすごい選手だなと思いました。チームとしても、チームのレベルをグワっと上げれるような選手なので、そういうところはすごいなと思いますし、僕も少しずつ学んでいきたいなと思います。
――プレイスタイル的にはどうですか?
八村:ああいう選手がいるとチームの周りが活かされるので、僕もスリーとかももっとオープンでシュートを打てたりするので、そういうところではいいなと思います。
――このレベルの選手のトレードというのはNBAではもちろんあることですけど、最初にジョン・ウォールがトレードになったと聞いたときのリアクションはどうでしたか?
八村:NBAの世界ではどんな選手でも(何が起きるか)本当に分からない世界なんだなと、そこで分かりましたね。
――昨季と比べて10パウンド(約4.5kg)体重が増えたという話がありましたが、自分の身体が成長しているなかで、クイックネスとパワーの一番良い点を見つけていく作業の難しさというのはどういったところがある? クイックネスを失いたくない、パワーも失いたくない、そういうバランスというか。
八村:僕が夏の間、オフシーズンの間、雇っていたトレーナーと話して、そのトレーナーもバスケをやっていたトレーナーだったので、そういうところも分かっていたなかで(やっていた)。別に体重を増やすつもりではなかったんですけど、自分のやっていた筋トレが、たぶん筋肉として体重が増えただけだと思う。スピードも重視というか、そういうトレーニングもしながらやっていたので、そこが今、出てるんじゃないかと思います。
――ということは、特に体重を増やそう云々ではなく、トレーニングをしている過程で自然に増えてきたものなので、動きが特に何か変化をしたということではない、ということ?
八村:(うなずきながら)そうです。