八村塁がジョーダンブランドのトークイベントに登場「いろんなバスケの楽しみ方がある」

Reo Onishi

八村塁がジョーダンブランドのトークイベントに登場「いろんなバスケの楽しみ方がある」 image

8月16日、東京都渋谷区にあるNIKE HARAJUKUにて『ジョーダンブランド アスリート 八村塁トークイベント』が開催され、2019年のNBAドラフトにてワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名を受けた八村塁が登場。大勢集まったファンの前で、バスケットボール解説者の佐々木クリスさんとのトークイベントを行なった。

📺  NBAを観るならRakuten NBA Special (Rakuten TV/楽天TV)

ドラフトされたときの感想を聞かれると、八村は「なんとも言えない、今までに感じたこともない気持ち」だったと語る。

「夢を見ているような気持ちってよく言われますが、本当にそんな気持ちで、自分が今何をしてどこにいるのかもわからなくなって、ドラフトされたあとは本当に人生変わったって感じでした」。

八村はさらに日本人として初めてジョーダンブランドと契約した選手にもなっている。その際、マイケル・ジョーダンから直接電話をもらったという。そのときのことを八村は「今でも考えるだけで鳥肌が立ちます」と振り返った。

「社員の人に急に電話を渡されたら、そこに『MJ』って書いてあって、『MJって誰だ? あのMJ?』と聞いたら『そうそう、早く出て』と促されました。するとジョーダンに『Welcome to the Jordan family』(ジョーダン・ファミリーへようこそ)と言われて、ずっと僕は『サンキュー、サンキュー』しか言えなくて。何か言ってたんですけど動揺しててわからなくて、質問あるか聞かれたら『いやいや、ないないない』って状態でした」。

2015年にジョーダンブランドが開催するバスケットボールキャンプ『ジョーダンブランド・クラシック』に、日本人プレイヤーとして初めて参加したことをきっかけにジョーダンブランドを特に好きになったという八村だが、当初はジョーダン12を好んで履いていたとのこと。最近は「履き心地がよく、どう考えても格好いい」という理由から、外ではジョーダン4を履くことが多いようだ。

NBA開幕に向けて一番楽しみなことを聞かれると、「勉強しないでバスケだけってところです」と笑いながら答えた。

「高校では大学行くために勉強しないといけないってことで、バスケのためだって頑張ってやっていました。大学に入っても、NCAAの大学って勉強できないと本当にプレイさせてくれないので、そういうプレッシャーもあって、本当に嫌でしたけどやっていましたね。大学が終わって、バスケだけに集中できる環境になってくるので、それが凄い楽しみです」。

そしてこのトークイベントで八村が何度も強調していたのは、バスケが楽しいということだった。八村と「バスケが楽しい」と言えば、高校時代にウィンターカップ優勝後のインタビューで「バスケは楽しいです」と答えたことが有名だ。それに関して八村は「1年目は本当に言っていたのですが、3年目はもう言わされてる感じありましたね(笑)」と話した。

「でも本心は、本当に楽しくやっていたので、今も楽しんでいます。バスケは本当に楽しいスポーツだと思っています。プレイだけでなく見る側もあります。バスケはすごく文化が関わっているスポーツで、音楽との繋がり、ファッションでもバスケから始まったものが大きく広がったりしています。いろんなバスケの楽しみ方があると思うので、そういうところにも注目してもらえれば、もっとバスケを楽しめると思います」。

八村のNBA入りなどで日本での今後のバスケ人気の上昇が期待されるなか、それぞれのファンがいろいろな楽しみ方でバスケットボールに触れるようになる――。そんな未来が近づいていることを実感できるトークイベントとなった。


Reo Onishi