八村塁「みんなで一緒にハードにプレイすれば、誰も僕たちには勝てない」|セルティックス戦後一問一答(2月2日/現地1日)

杉浦大介 Daisuke Sugiura

八村塁「みんなで一緒にハードにプレイすれば、誰も僕たちには勝てない」|セルティックス戦後一問一答(2月2日/現地1日) image

ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、2月2日(現地1日)に敵地のTDガーデンで行われたボストン・セルティックス戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で途中出場した八村は、33分8秒間のプレイで3ポイントショット6本中3本成功を含むフィールドゴール14本中5本成功、フリースロー2本中2本成功で15得点、8リバウンド、4アシスト、1ブロックをマーク。試合はレイカーズが114-105で勝利している。

以下、八村の試合後の一問一答(英語と日本語での質疑応答。英語は翻訳、質問は要約)。


みんなで一緒にハードにプレイすれば、誰も僕たちには勝てない

――試合前、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス不在の状況ではチーム一丸となった努力が必要と話していて、その通りになった。

八村:(試合前の)インタビューであなたに言われるまで知らなかったんです(笑)。そのインタビューで彼らがプレイしないことを知ったんです。今夜、開始から良いエナジーで、攻守両面で集中し、一丸となってプレイできていました。素晴らしいチームの勝利。チームのみんなで勝ち取った大きな1勝です。

――ジャクソン・ヘイズ、ジャレッド・バンダービルトの活躍をどう見た?

八村:その2人とCウッド(クリスチャン・ウッド)という3人が良いエナジーでプレイを始めてくれました。リムをプロテクトし、リバウンドを取り、よく動き回ってくれていて、それが助けになりました。こうやってみんなで一緒にハードにプレイすれば、誰も僕たちには勝てないでしょう。これを続けなければいけません。

――オースティン・リーブスが口火を切り、ペリメーターからのシューティングも多くの選手が好調だった。

八村:(セルティックスが相手チームに)多くの3Pを打たせることはわかっていました。試合前、相手のフィルムを見て、自信を持ってシュートしなければいけないと話していました。自由に打てるのだから、準備しておかなければいけなかった。誰も恐れず、話していた通りのことができました。3Pを打つ準備ができていて、良いゲームになりました。

――個人としては最初の3クォーターはリバウンド、ディフェンス、スティールなどで貢献し、第4クォーターは多くの得点を挙げた。最終クォーターの鍵は?

八村:試合中、なかなかリズムに乗れず、フィル(ハンディ・アシスタントコーチ)と話したんです。タイムアウトの時に、「私のことを信頼しているか?」と聞かれ、「はい」と答えると、そこで「ワイドオープンなんだから君はシュートし続けなさい」と言われました。僕は得点を取りにいけてなく、考えてしまっていました。そこで彼に「シュートしろ」と言われ、その通りにしたんです。フィルのおかげですね。

(以下、日本語での質疑応答)

どういうふうにシュートを決めていくかっていうコツを掴んできました

――アシスト、リバウンドともにシーズン最多タイ。得点だけでなく、様々な形でチームの勝利に貢献した。

八村:そうですね、(チームは)出だしから良い感じでいけたので、そこが良かったんじゃないかなと思います。

――チームはトレードの噂に取り巻かれているが、その中でも集中できている。

八村:それはもちろん。特にレイカーズはそういう噂が大きいので、その中でもこうして大きい勝利ができたので良かったと思っています。

――個人としては去年、シーズン中にワシントン・ウィザーズからトレードで移籍した経験がゆえに平常心でいられるのか?

八村:去年(自分がトレードに)なったばかりなので、その中で自分もどういうふうなメンタルで集中していくかもわかっています。そこはうまくできているんじゃないかと思います。

――3Pは好調を継続。手応えは感じている?

八村:試合の中でも、どういうふうにシュートを決めていくかっていうコツを掴んできました。練習の時から試合のようにシュートを打てるように練習してきたので、そこがいま生きているんじゃないかと思います。

取材・一問一答構成:杉浦大介


レイカーズは次戦、2月4日午前10時30分(現地3日)にニューヨーク州ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスと対戦する。

杉浦大介 Daisuke Sugiura

杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。