八村塁「試合の最後まで出れたっていうことは、コーチからも信頼されているということ」|グリズリーズ戦後一問一答(3月8日/現地7日)

宮地陽子 Yoko Miyaji

八村塁「試合の最後まで出れたっていうことは、コーチからも信頼されているということ」|グリズリーズ戦後一問一答(3月8日/現地7日) image

ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、3月8日(現地7日)にホームのクリプトドットコム・アリーナで行われたメンフィス・グリズリーズ戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で八村は、27分35秒間のプレイで3ポイントショット3本中1本成功を含むフィールドゴール11本中7本成功(63.6%)、フリースロー2本中2本成功の17得点、6リバウンドを記録。チームは112-103で勝利している。

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以下、八村の試合後の一問一答(前半は英語での質疑応答の翻訳、後半は日本語での質疑応答。質問は要約)。


チームでつかんだすばらしい勝利

──上位相手の、重要な試合に勝つことができた。

八村:チームでつかんだすばらしい勝利でした。今夜は、みんなが集中したディフェンスができました。特に第4クォーターにそれができたので、勝つことができました。

──メンフィスのようなチーム相手だと、いつも以上にリバウンドを意識して、フィジカルな戦いをする必要がある?

八村:ハーフタイムに、チームでそういう話をしました。特にディフェンス面で、もっとフィジカルなプレイをしなくてはいけないと話し合い、後半は良いエナジーで戦うことができたと思います。

──個人的にも、オフェンスでもディフェンスでも良いプレーをしていましたが、自分のプレイにどれだけ満足している?

八村:オフェンスでもディフェンスでもリバウンドでも、アグレッシブにやろうと思ってプレイしていました。けっこう良い仕事ができて、チームが勝つのを助けることができたと思います。

もちろん成績も大事ですけれど、毎試合に集中していこうと話しました

──この7試合は5勝2敗の成績。あなたを含めて新しく入った選手たちが何人もいるなかで、ようやくケミストリーを築けてきたか?

八村:そうですね。とても良い感じでできていると思います。少し前にも話したのですが、まだ(トレード期限直前に新しい選手が入ってから)2~3週間しか経っていません。まだお互いのプレイを理解しようとしているところで、ケミストリーはとても大事になってくると思います。今日のような戦いをし続ければ、もっと勝つことができると思います。

──残り16試合になって、ようやく9位のプレイインのポジションまで順位を上げることができた。最後の16試合はどれだけ重要? どれぐらい順位表をチェックしている?

八村:2日ぐらい前に、チームでもそのことで、1試合ずつ取り組もうと話しました。もちろん成績も大事ですけれど、毎試合に集中していこうと話しました。それをうまくできていると思いますし、これからも続けていきたいと思います。

──最初はスターターで、その後、何度か役割が変わってきているが、そのなかでチームにフィットすることと、時に、今日のように自分の持ち味を出して勝敗を左右するプレイをすることと、そのバランスをとることはどれだけ難しい?

八村:確かに難しいです。役割や出場時間などが試合ごとに変わっていきますから、それにアジャストするのは大変です。でも、それは自分だけでなくみんながそうなので、慣れなくてはいけません。いつでも準備をしておくことで試合にインパクトを与えることができると思います。

──ダービン・ハム・ヘッドコーチは、チームについて話すときにアカウンタビリティ(責任)という言葉を使いますが、トレード期限後、チームはミスに対してどんなアプローチをしている? ロッカールームの雰囲気は変わったか?

八村:僕らはまだ新しいチームなので、ミスも多いです。毎試合から学び、それを次の試合に生かす必要があります。僕らはそれをうまくできていると思います。特にこの前の試合から、オフェンスでもディフェンスでも良いプレイができています。これをやり続けていかなくてはいけません。

試合の最後まで出れたっていうことは、コーチからも信頼されているということ

(日本メディアに日本語で対応)

──今日は良いリズムを作れたと思うが、その鍵は?

八村:いつもステイレディということですね。どんなときでも、苦しいときでも……僕にとって苦しい1週間だったんですけれど、そんなときでも、NBAはゲームがすぐにありますし、シチュエーションも怪我人が出たり相手チームによって変わるときがいっぱいあるので。そういうときでもずっと準備してきているということが大事じゃないかなと思うので、それを意識してやっていました。

──第3Qから第4Qにかけてかなりエナジーが出ていたが、どんな気持ちでやってた?

八村:アグレッシブにやっていこうということで、そういうふうにやってきたので良い形で試合も入れましたし、試合の最後まで出れたっていうことは、コーチからも信頼されているということだと思うので、それを続けていきたいなと思いました。

──グリズリーズのようにフィジカルなチームを相手にするとアグレッシブさを出しやすい?

八村:そうですね。自分もフィジカルが好きなほうなので、そういうところでは、そういうチームと戦うときは自分のフィジカルもどんどん使っていけるので、そこは良いんじゃないかなと思います。

──プレイオフ、出たいですよね。

八村:そうですね。今のまま、この調子でしっかり、1試合、1試合頑張っていきたいなと思います。

──このチームで、どうやったら貢献できるかを見つけられたか?

八村:そうですね。自分らしさを出しながらチームに貢献していくっていうのが大事じゃないかなと思うので、これからも続けていけたら良いなと思います。

取材・一問一答構成:宮地陽子


レイカーズは次戦、3月11日 午後12時30分(現地10日)に再びクリプトドットコム・アリーナでトロント・ラプターズと対戦する。

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宮地陽子 Yoko Miyaji

宮地陽子 Yoko Miyaji Photo

東京都出身。ロサンゼルスを拠点とするスポーツライター。バスケットボールを専門とし、NBAやアメリカで活動する日本人選手、国際大会等を取材し、複数の媒体に寄稿。著書に「The Man ~ マイケル・ジョーダン・ストーリー完結編」(日本文化出版)、「スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ」(集英社)、編書に田臥勇太著「Never Too Late 今からでも遅くない」(日本文化出版)