八村塁は「チームに安定性をもたらす欠かせない存在」指揮官とチームメイトが称賛

YOKO B

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ケガから復帰して以来、八村塁の快進撃が止まらない。

ワシントン・ウィザーズの八村は、1月2日(現地時間1日)のミルウォーキー・バックス戦でベンチから26得点をあげ、チームの5連勝に大きく貢献。ここ5試合連続で二桁得点を記録し、そのうち3試合は20得点超えを記録している。

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ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチはバックス戦の後、「塁は今日も積極的なプレイで素晴らしかった」と話した。

「正しいプレイをして、しっかり縦に攻め、良いショットを選んで打って効率よく得点をしている。一昨日の試合(オーランド・マジック戦)はシュートタッチがいまひとつだったが、ここ3試合のうち2試合は非常に効率が良い」

八村はこの試合、3ポイントショットは5本中3本を沈め(成功率60.0%)、フィールドゴール18本中11本を成功させた(成功率61.1%)。自己最多タイの30得点を記録した12月29日(現地28日)のフェニックス・サンズ戦では、3Pは2本中1本(成功率50.0%)、FG13本中11本(成功率84.6%)を成功させている。

ケガから復帰後、より積極的なプレイで好調を維持する八村について、チームメイトのカイル・クーズマは「(以前と)あまり変わっていないと思う」と話したが、彼のショット効率が良くなっていることには一目置いているようだ。

「彼は今まで通りだと思うけれど、今はいつも以上に高確率でショットを決めている。チームに欠かせない存在だよ」

八村のベンチからのこの活躍が、ウィザーズの好調の鍵になっていることは間違いない。

「チームが10連敗したときは、ベンチからの得点力が安定していなかったんだ」と、クーズマは言う。

「彼とデロン(ライト)が復帰したことはチームにとってすごく大きい。デロンは1on1のディフェンスが素晴らしいし、塁は『フエゴ』(スペイン語でファイヤー)だ。今ノリに乗っている。慌てることなくトランジションで走って、素早くスポットアップスリーを打ったり、ミスマッチを生かしたりしている。彼は(自分らしさを出して)プレイしているよ」

アンセルドJr.HCも「ベンチから(そういう)パンチ力があることは大きい」と話す。

「クロージングラインナップでも使えるし、彼はチームに安定性をもたらしてくれる。チームに欠かせない存在になっている」

オフェンスが好調な八村自身は、この日の勝因はディフェンスだと話した。

「今日もオフェンスでしっかりボールをシェアできていたし、長い時間ディフェンスも良かったです。リバウンドも良かったし、全体的にうまく行ったと思います。でも、ディフェンスが良かったのが一番の勝因だと思いますね」

そして、ケガから復帰後、より積極的にプレイすることを意識しているかと聞かれると「意識していると思います」と答えている。

「離脱中、ベンチから試合をずっと見ていて、いつどういう場面でもっと積極的になるべきなのか、いつプレイメイキングに徹して、いつ得点するべきなのかがわかるようになりました。映像もたくさん見てきているので、いろいろなことが噛み合ってきているんだと思います」

「(積極的に攻めるというメンタルは)得点面だけではなく、リバウンドに関しても言えることです。僕がリバウンドを取れれば、そこからプッシュしてトランジションで得点できるし、プレイメイキングもできます。そういうことが、今しっかりできているんだと思います」

バックスに勝利し、今シーズン最長となる5連勝を飾ったウィザーズは、1月4日午前10時(現地3日)に再び敵地でミルウォーキー・バックスと対戦する。

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YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。