八村塁が今季を総括 最も思い出に残ったのはピストンズ戦のポスターダンク

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八村塁

2021-22シーズンのNBAレギュラーシーズンが終わった翌日の4月11日(日本時間12日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁が、球団の日本語コンテンツチームの単独インタビューに応じた。

今季の八村は2022年1月9日(同10日)のオーランド・マジック戦でシーズンデビューを飾り、ここからの43試合中42試合に出場。平均22.5分出場、11.3得点、3.8リバウンド、1.1アシスト、0.5アシスト、0.2ブロックを記録した。

個人的な理由でトレーニングキャンプ参加を見送り、開幕から出遅れた3年目のシーズンを終え、八村は「変わった年だったんですけど、無事に終えて良かった」と、ホッとしていると述べた。

「自分のルーティンが大事だと気づいてきたので、そういうものをどんどん見つけてやっていった」。

大きく成長したのが、3ポイントショットだ。成功率は1年目の28.7%、2年目の32.8%から、今季は44.7%と向上した(通算では36.0%)。八村自身も、練習量による裏づけに加え、自信も深まったことが結果につながったのではないかと語っている。

「練習の中でゲームのイメージを持ちながらやるのが大事」という八村は、「入ろうが入らなかろうが、自分で打てているのが気持ちよければ、試合の時に入るという感じがするので、そこは意識してやっている」。

「もっと自分のゲームを広げるために3Pが大事だと分かっていたので、広げられて良かった」。

今季は昨季までチームを指揮したスコット・ブルックスからヘッドコーチがウェス・アンセルドJr.となり、コーチ陣が変わった。八村は「オフコートでもどれだけコミュニケーションをとれるかが大事」とし、前任者と比べてアンセルドHCのほうがより守備に集中していたと振り返っている。

その守備に関して、八村は「アウトサイドのところでずっと守っていたので、そういうところは良かった」と手応えをうかがわせ、「もっとシューターを追いかけるとか、そういうところが大事」と述べた。

初のフルオフシーズンには旅行などをしたいという八村だが、「もうちょっとリバウンドのところも意識してやっていきたいので、体づくりが大事」とも話している。

八村は「体をメインテイン(維持)することが大事なのも、シーズンを通して分かった。このオフシーズンが次のシーズンにつながると思うので、その中でバランスが大事」と、オフシーズンに「82試合プレイできる体づくり」に取り組んでいくと述べた。

また、八村は英語でのインタビューで、「毎日、違うチームメイトがいたように感じたシーズンだった。ラインナップがシーズン中にずいぶんと変わった。だけど楽しかった」と話している。

「チームに米国外出身選手が多いし、トレードデッドライン後はKP(クリスタプス・ポルジンギス)、サト(トマシュ・サトランスキー)、イシュ(スミス)とバーン(バーノン・ケアリーJr.)が加わった。メンバーがさらに変わって、スペイン語を話す選手が増えたので、周りがみんなスペイン語を話しだした。だから僕もスペイン語を話すフリをしていたんだ(笑)。そうやってコミュニケーションをとったりもしたので楽しかった(笑)」。

ゴンザガ大学の後輩であるコーリー・キスパートら、チームメイトについては、「コーリーのルーキーイヤーのプレイぶりは、すごく良かったと思う」と述べた。

「たくさん先発出場したし、僕が大学2年の時から知っていて、(大学で)チームメイトだったけど、まさか同じNBAチームでプレイするとは。そしてシーズン終盤は一緒に先発出場することもできたので、なんだか不思議だった。彼が(NBAで)活躍する姿を見られてうれしい。彼は話しやすいし、大学時代の昔話で盛り上がったりするので楽しいよ」。

「デニ(アブディヤ)の今季のプレイぶりを見るのも楽しかった。彼は選手としても、人としても成長した。彼のルーキーイヤーから一緒にプレイしているけど、彼が活躍してうれしい。来年はさらに活躍すると思うので楽しみだ」。

今季最も思い出に残ったシーズンは、3月25日(同26日)のデトロイト・ピストンズ戦で見せた強烈な左手のダンクだという。

「直後にテクニカルファウル(の笛)を吹かれてしまったけど(笑)、チームのみんながものすごく盛り上がった。ベンチが大興奮して本当に気持ち良かったよ。僕が左手でダンクするのが好きだということは、あまり知られていないけど、僕のキャリアナンバーワンダンクかもしれないね」。

最後に、八村はここでもオフシーズンで「体づくりにじっくりと時間をかけたい」と意気込んだ。

「バスケスキルの向上も当然したいし、メンタルも整えたい。来季に向けてやるべきことをしっかりやりたいと思っている」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ