コービー・ブライアントのキャンプで“マンバ・メンタリティ”のレッスンを受けたロドニー・フッド

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ポートランド・トレイルブレイザーズの多くの選手と同じように、ロドニー・フッドもトレーニングキャンプより前にチームの練習場に戻り、非公式のワークアウトをこなしてきた。だが一方で、オフシーズン中に球団外でアドバイスをもらう選手のひとりにもなった。南カリフォルニアで数日を過ごし、NBAの歴史で最も尊敬された選手の指導を受けたのだ。

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フッドは、コービー・ブライアントの『マンバ・スポーツ・アカデミー』の練習場に招かれた。ロサンゼルス・レイカーズのレジェンドであり、将来の殿堂入りが確実なブライアントと数日間のワークアウトをこなしたのである。

歴代のNBA選手でブライアントがお気に入りだったというフッドは、「素晴らしかった」と振り返った。

「トップレベルの選手がたくさんいたよ。ポール・ジョージ、カワイ(レナード)を筆頭にね。30人くらいだ。多くを学んだよ。いろいろなフットワークや、ウェイトトレーニングもした。お互いに競う機会も多かったし、コービーからたくさん学んだ」。

カイリー・アービングやディアロン・フォックス、アーロン・ゴードン、ジャマール・マレー、そのほかにも10名ほどの現役NBA選手たちと一緒に、彼らは複数のNBAのコーチとスクリメージやテストなどの練習をこなした。オフシーズンにNBA選手が行なう多くのワークアウトと異なり、写真や動画の撮影は制限された。

ただ、フッドにとってのハイライトは、シンプルに、憧れてきた選手とバスケットボールについて話す機会を得たことだった。コート上での見事なスキルの一方で、ブライアントは"マンバ・メンタリティ”として知られる試合への狂気ギリギリのアプローチで有名だ。

フットは「コービーは歴代最高の選手のひとりだ。だから彼の考えやその激しさ、コートで彼に見えるものを知る機会があったのは楽しかった」と言う。

「本当に良い選手、偉大な選手になりたければ、偉大な選手の考えを盗みたいものさ。彼と仕事をする機会は素晴らしいものだった」。

特にフッドが関心を抱いたのは、守備に関するブライアントのアドバイスだった。オールディフェンシブチームにファーストチームとセカンドチーム合わせて通算12回選出されたブライアントは、NBAにおける複雑な守備のエキスパートだ。アル・ファルーク・アミヌとモーリス・ハークレスの双方が退団し、守備面での責任が増すフッドにとっては、特に有益なレッスンだった。

フッドは「いかに守備を読むか、どう守るかを話したんだ」と述べている。

「どうやって競っていくかということさ。それを話した。もちろん、攻撃面でリーグ有数の選手たちだけど、彼らに仕事をさせることとか、ヘルプさせるとか、小さなことも、素晴らしかったよ。自分の助けになったと分かっている」。

コート上のスキル以外にも、フッドはブライアントから精神的な準備についても助言を受けた。

フッドは「偉大な選手、偉大なロールプレイヤーたち、優勝するような選手たちは、だれよりも試合のことを考えているんだ」と話している。

「彼らはただ試合でプレイしているだけじゃない。その前に2つのステップがあるんだ。それが、コービーから自分が学んだ最も大きなことさ。フィジカルじゃない。考えることだ。自分が何をしているか、ほかの選手から何を得たいのか、何をさせたいのかを知ることさ。間違いなく、自分はより賢い選手になれた」。

昨シーズン途中にクリーブランド・キャバリアーズからトレードでブレイザーズに加入したフッドは、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルに勝ち進む上で重要な役割を担った。新シーズンに向け、彼はその力強いプレイだけでなく、ユタ・ジャズやキャバリアーズ時代とは違う終わり方にしようと意気込んでいる。ブライアントからの少しの助けとともに――。

フッドは「このリーグに来て、停滞するようなことはない」と述べた。

「より良くなるか、悪くなるかだ。そして守備は常に向上できるんだ。だれだってショットを外し、ターンオーバーをする。だから、改善しなければいけない。この夏はフィジカルも確かに良くなったけど、精神的にも別のステップを踏み出した。本当に感謝しているし、呼んでくれる限りまた行くよ」。

原文: RODNEY HOOD GETS A LESSON IN MAMBA MENTALITY AT KOBE BRYANT'S CAMP by Casey Holdahl/Blazers.com(抄訳)​

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ