クリッパーズを下して5連勝のロケッツ、真価が問われる連戦

Michael C. Wright, NBA.com

クリッパーズを下して5連勝のロケッツ、真価が問われる連戦 image

ヒューストン・ロケッツは11月13日(日本時間14日)、ロサンゼルス・クリッパーズを102-93で下し、今季最長となる5連勝を飾った。だが、これからロケッツはプレイオフを戦うような、ハイレベルなタレントを擁するチームたちと対戦する。

NBA全試合配信! 無料トライアルも実施中

クリッパーズ戦で47得点を記録し、チームをけん引したジェームズ・ハーデンは、開幕からの11試合のうち、5試合で40得点、5アシスト以上を記録している。NBA記録だ。

そのハーデンは「こうやってシーズンはおもしろくなっていく」と述べた。

「すべてがスムーズにいくわけじゃない。選手たちはケガをするものだ。だから、僕らはステップアップしていかなければならない」。

これからの対戦相手の11チーム中、昨季プレイオフに進出したのは6チーム。それ以外の5チーム(ミネソタ・ティンバーウルブズ、ダラス・マーベリックス、マイアミ・ヒート、アトランタ・ホークス、フェニックス・サンズ)も、今季はそれぞれのカンファレンスでトップ8に入っている。

一方で、ロケッツのロスター状況は不安定だ。開幕前にジェラルド・グリーンが足の骨折で離脱。12日(同13日)には、エリック・ゴードンがひざの手術で約6週間の離脱となることが発表された。11日(同12日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦では、ダヌエル・ハウスJr.が腰を痛め、クリッパーズ戦を欠場している。

また、クリッパーズ戦では、クリント・カペラがロケッツではモーゼス・マローン以来となる3試合連続20リバウンド超を達成したが、第4クォーターにジャマイカル・グリーンと衝突。側頭部を痛めて試合を続けられなかった。

そのクリッパーズ戦では、いくつかのカギとなる点が見受けられた。中でも、特に重要な時間帯におけるハーデンとラッセル・ウェストブルックのプレイがダイナミックである点だ。試合の大半でショットに苦しんだウェストブルックだが、第4Qはロケッツの28得点のうち24得点をハーデンと一緒にたたき出した。

ただ、攻撃ではダイナミックな彼らだが、守備には疑問の余地がある。ロケッツは攻撃でトップ5でも守備が平凡ということが少なくない。クリッパーズ戦を迎える前の時点で、攻撃は3位なのに守備は20位だった。これはオールスター期間まで守備が25位だった昨季を連想させる。

ロケッツは昨年11月、引退していた元アシスタントコーチのジェフ・バズデリックを説得して守備の復調にあたらせたが、5月に契約が満了すると、彼を戻さなかった。

今季序盤戦では、バズデリックがいないことが再び問題になったかのようだった。開幕からの数試合で守備に苦しんだのだ。だが、直近になって変わっている。5連勝を飾る中で、ロケッツの守備はNBAでナンバーワンだった。

守備で2位のクリッパーズとの試合におけるパフォーマンスが良い例だ。クリッパーズの93得点は今季最少。ロケッツは直近3試合のうち2試合で相手を100得点未満に抑えている。開幕から8試合ではゼロだった。

ウェストブルックは「僕らは正しい方向に進んでいると思う。僕らが心配するのはそれだけだ」とコメント。クリッパーズ戦では第4Qに失速した相手と対照的にロケッツが活躍しており、PJ・タッカーは「その点で僕らが良くなったことを示している」と述べた。

「特に試合の終盤に集中を欠き、ちょっとしたことをやらずに負けたという試合がいくつかあると思う。でも、僕らは団結して挽回し、本当に成長した。今夜も少し成長できたと思う」。

昨季のロケッツは相手を100得点未満に抑えた試合で17勝2敗という成績。マイク・ダントーニ・ヘッドコーチは守備が「良くなっている」と語った。

「タイソン・チャンドラーとカペラがバスケットをよりうまく守っている。ウチでより優れた守備者であるエリックやハウスJr.がいない。それを考えれば、良かったと思う。クリッパーズは優れたチームだからね。ポール・ジョージが戻り、彼らはさらに良くなる。だから、我々ももっと改善しないとね」。

ロケッツは15日(同16日)にホームでインディアナ・ペイサーズ、翌日はロードでウルブズ、18日(同19日)に再びホームでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦。さらにロードでデンバー・ナゲッツ、クリッパーズと対戦し、25日(同26日)からホームでマーベリックス、ヒート、ホークスを迎え撃つ。それからサンアントニオ・スパーズ、トロント・ラプターズとのロード2連戦に臨む。

原文:Rockets' 12-game stretch could tell us who they really are by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)​

Michael C. Wright, NBA.com

Michael C. Wright, NBA.com Photo

NBA.com