ライジングスターズ出場のギディー「ここに来るのが夢だった」|NBAオールスター2022

YOKO B

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ジョシュ・ギディー(チーム・ワージー/サンダー)

2月18日(日本時間19日)にオハイオ州クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで開催されたNBAオールスター2022のCLOROXライジングスターズは、チーム・バリーの優勝に終わった。

チーム・ワージーのメンバーとして出場したオーストラリア出身のジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)が、試合当日の朝に行われたインタビューセッションで質疑に応じた。

――史上最年少でのトリプルダブル達成の感想は?

もちろん、それはすごいことだと思う。僕の前に記録を作った選手たちは僕がずっと尊敬してきた人たちで、そういう偉大な選手たちと一緒に語られることはとても特別なことだ。

――NBA選手で尊敬している人は?

尊敬している選手は多いけど、まず第一にマジック・ジョンソン。スティーブ・ナッシュ、ジェイソン・キッドも、プレイを見るのが大好きだった選手だね。大きなガード、素晴らしいパサーが好きなんだ。ほかにはルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)。彼は僕より少し年上なだけだけど、彼がNBAに入ってからちゃんと見るようになった。

――オーストラリア出身のNBA選手も多くいるが?

ジョー・イングルズ(ポートランド・トレイルブレーザーズ)やパティ・ミルズ(ブルックリン・ネッツ)、マシュー・デラベドーバ(元NBAクリーブランド・キャバリアーズ、現メルボルン・ユナイテッド)など、僕らより前にオーストラリア代表チームやNBAでプレイしている選手を子供の頃からずっと見てきた。

特にデリー(デラべドーバの愛称)がキャブズでファイナルに行った時には彼のプレイをよく見ていて、ずっと僕にとってメンターだった。今でもNBAにはオーストラリア出身のNBA選手が多くいて、僕は彼らをずっと尊敬している。

――これまでTVで見ていた選手と同じリーグにいるんだと実感したのはいつ?

おそらく、レブロン(ジェームズ:ロサンゼルス・レイカーズ)と初めて対戦したときだと思う。彼はOKCでの最初の対戦を欠場して、ロサンゼルスで行なった試合で彼がコートにいたんだけど、そのとき初めて「ずっと尊敬してきた人が対戦相手で自分と同じコートにいる!」と思ったんだ。彼のすぐ近くに立ったときに実感したよ。

――オールスターに参加する実感はあるか?

到着までバタバタしたけれど、会場に来てユニフォームを見てやっと実感が湧いてきたよ。オールスターを観に来る立場じゃなくて、プレイするんだなと。

――オールスターを見ていた側と出場する側で違いは?

全然違うと思う。実際にコートに立つまでは本当のところはわからないと思うけれど、それでも遠くからオールスターウィークエンドを見ているのとここに参加するのとはまったく違うと思う。プレイするのがとても楽しみだね。

――通常は一番若いが、今日はGリーグ・イグナイトの選手でもっと若い選手がいる。

そうだね。でも自分よりも若い選手が登場するのは普通のことだから。彼らとプレイするのを楽しみにしているよ。

――エバン・モーブリーと(CLOROXクラッチチャレンジで)組むが、彼の印象は?

彼は特別な選手だ。ドラフトですごく高く評価されてその期待にすべて応えているし、優秀なキャブズで攻守にわたって大きな役割を担って活躍している。素晴らしい選手で、一緒に戦うのが楽しみだよ。

――最優秀新人賞をめぐってルーキー同士はライバルのような感じ?

多分聞いたら誰もそうは言わないと思うけれど、内心ではライバルだと思っているんじゃないかと思う。みんな新人賞がほしいと思っているだろうから。でも僕にとってはそれが一番大事なことじゃないのであまり気にしていないよ。

――現段階では誰が最優秀新人賞を獲ると思う?

エバンだね。今だったら。

――ルーキーとしてチームの勝利に貢献するのは大変?

若いということは当然良いときと悪いときの波があるもので、でも僕はそれに影響されず、できるだけ中庸でいられるように努力しているんだ。それが勝利に貢献する一番の方法だと思っている。

チームの中での役割を見つけて、周りのチームメイトのプレイを良くするために自分ができることをすること、僕はそれを心がけている。周りが良くなれば僕も良くなるだろうし、チームとしてももっと良くなると思うんだ。僕のプレイで周りが影響を受ければ受けるほど、勝つチャンスが増えると思う。

ギディーは2得点、9リバウンド、6アシスト

第1試合でチーム・アイザイアに敗れたチーム・ワージーのギディーは、フィールドゴール2本中1本成功の2得点と、得点のチャンスこそあまりなかったが、9リバウンド、6アシストを記録し、チームメイトを盛り立てた。

ライジングスターズ後の質疑応答は以下の通り。

――楽しかった?

とても楽しかった。ずっとここに来るのが夢だったんだ。子供の頃からオールスターウィークエンドをいっぱい見てきたから。だから、最高のルーキーや2年目の選手たちと一緒にライジングスターズで一緒にプレイできてこれ以上のことはないね。

――今回チームメイトになった選手や同じルーキーの仲間を知ることができた感想は?

最高だね。素晴らしいメンバーが揃っていて大好きなチームだった。僕がオーストラリア出身なこともあって知らない選手も多くて、これまであまり関わりはなかった。だから、彼らに会って話をして彼らのゲームを知ることができたのはとても楽しかった。素晴らしい仲間だった。

――かなりいい感じのコネクションができたようで、楽しいアシストもあったが。

ジェイレン・グリーンは身体能力が高いので、リム付近ならどこにボールを投げても取ってくれる。ピック&ロールなど、コート上でも良いケミストリーがあった。僕らのチームは明らかにスモールチームでその分ラン&ガンが多くなったけど、コートでのケミストリーは良かったね。

――ステージ上で名前を呼ばれたりしているときの感想は?

エキサイティングだった。これまで何度も、ほかの選手がステージに上がって紹介されるのを見てきた。だから自分の番が来てそのステージに立てたのは本当に特別なこと。これからもオールスターに出場できることを願っている。

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。