フィラデルフィア・76ersのトレーニングキャンプが始まる前の時点で、ブレット・ブラウン・ヘッドコーチは、ジョシュ・リチャードソンがチーム内で特別な役割を担うようになると考えていた。
ブラウンHCは、年に1度開催しているメディアとの昼食会で「ジョシュはチームにとって重要な、モルタルのような繋ぎ役だと思っている。彼がチームを1つにしてくれる」と語った。
それからトレーニングキャンプが始まり、リチャードソンは、ブラウンHCの直感が正しかったことを証明している。
トバイアス・ハリスが「彼は非常に優れたオールラウンドプレイヤー。チームを大いに助けてくれる」と言えば、ベン・シモンズも、リチャードソンを「常にコミュニケーションを取る選手」と、称えた。
「彼とのプレイはすごく好き。最高の補強だね」。
先発の信頼をつかんだだけではなく、リチャードソンは若手からも慕われている。2年目のザイール・スミスは、リチャードソンのアドバイスを参考にしているそうだ。
「ジョシュ・リッチは守備にも優れている選手で、彼からの助言を聞くようにしている」。
リチャードソンの長所は守備だけではない。マイアミ・ヒート時代にはオフェンスでもスコアラー、クリエイターとして高く評価された。
ブラウンHCも「試合の流れでショットを打つことになれば、彼は決められる選手だ。ほかの選手に相手の注意が向いているときには、シュートを打てる」とコメントしている。
オールスター級の選手に囲まれてプレイする環境にも、すぐに慣れるだろう。リチャードソンは「自分の長所は、毎試合でのインテンシティ」と話した。
「全てのプレイを、自分にとって最後のプレイになるつもりでやっている。チームの勝利のためにできることをやっているから」。
ハリスとコート外で時間を過ごす、あるいは同じオクラホマ出身のシェイク・ミルトンにアドバイスする行動も含めて、彼はチームを1つに繋ぐ役割を担っている。
「自分は、チームが勝つためなら、どんな役割でも対応できる」。
彼のような繋ぎ役がいれば、76ersは一枚岩になって戦える。
原文:Richardson Settling In, Sticking Out by Lauren Rosen/76ers.com(抄訳)