NBA永久欠番リスト

大西玲央 Reo Onishi

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今季はブルックリン・ネッツとトロント・ラプターズがビンス・カーターの背番号15を永久欠番化することを発表している。

他にもメンフィス・グリズリーズが保留となっていたトニー・アレンの永久欠番化を改めて発表するなど、過去のレジェンド選手たちが表彰される流れが今年も続く。

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永久欠番が存在しないのは2チーム

NBAで永久欠番が存在しないのは2チームのみ。ロサンゼルス・クリッパーズとトロント・ラプターズだ。しかしラプターズは、2024年11月2日(日本時間3日)にカーターの永久欠番セレモニーを控えているのに加え、カイル・ラウリーが現役を終えたタイミングで永久欠番化することをすでに発表している。

最も永久欠番が多いのはセルティックス

ボストン・セルティックスはリーグ制覇17回を誇る名門なだけあって、リーグで最も永久欠番化された背番号が多く、24個もある。

そのうちひとりは、ビル・ラッセルとともに7度の優勝を経験しているジム・ロスカトフなのだったが、彼は自身がが着用した18番をほかの選手にも着用してほしいという想いから、『Loscy』という彼の愛称がバナーとして掲揚されている。のちに18番はデイブ・コーウェンズの番号として永久欠番化されている。

最も永久欠番化されている番号は『32』

リーグを通して最も永久欠番化されているのは、12チームが欠番にしている背番号32だ。マジック・ジョンソン(レイカーズ)、ケビン・マクヘイル(ボストン・セルティックス)、ジュリアス・アービング(ブルックリン・ネッツ)、シャキール・オニール(マイアミ・ヒート、オーランド・マジック)、ビル・ウォルトン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)など、錚々たるメンバーが着用していることからも納得だ。

次に多いのが、9チームが欠番としている背番号10、続いて8チームが欠番としている背番号4と33。

3チームに永久欠番化された男

数々のNBA記録を持つレジェンド選手のウィルト・チェンバレンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、フィラデルフィア・76ers、そしてレイカーズの3チームが背番号13を彼のために永久欠番化している。

そしてシャキール・オニールも2024年にマジックが永久欠番化したことによって、ヒート、レイカーズ、マジックの3チームに永久欠番化された。

プレイしていないチームでの永久欠番

ピート・マラビッチも背番号44をホークスが、背番号7をユタ・ジャズとニューオーリンズ・ペリカンズが永久欠番化しており、3チームが永久欠番化している。そのうちペリカンズでのプレイ経験はないものの、ジャズのニューオーリンズ時代と、LSU(ルイジアナステイト大学)で活躍したことを踏まえて、ルイジアナ州に貢献したということから欠番化されたものだ。

マイケル・ジョーダンは背番号23をシカゴ・ブルズが永久欠番化しているが、実はマイアミ・ヒートも背番号23をジョーダンのために永久欠番化している。ヒートでのプレイ経験はないものの、彼のキャリアを称えるために、2002-03シーズンにジョーダンが最後にマイアミでプレイする試合前に、パット・ライリー球団社長が永久欠番化した。

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NBA各チームの永久欠番リスト

リーグ全体

  • #6:ビル・ラッセル

アトランタ・ホークス

  • #9:ボブ・ペティット
  • #21:ドミニク・ウィルキンズ
  • #23:ルー・ハドソン
  • #44:ピート・マラビッチ
  • #55:ディケンベ・ムトンボ
  • #59:カシーム・リード
  • テッド・ターナーを称えるバナー

ボストン・セルティックス

  • #00:ロバート・パリッシュ
  • #1:ウォルター・ブラウン
  • #2:レッド・アワーバック
  • #3:デニス・ジョンソン
  • #5:ケビン・ガーネット
  • #6:ビル・ラッセル
  • #10:ジョジョ・ホワイト
  • #14:ボブ・クージー
  • #15:トム・ハインソーン
  • #16:トム・"サッチ"・サンダーズ
  • #17:ジョン・ハブリチェック
  • #18:デイブ・コーウェンズ
  • #19:ドン・ネルソン
  • #21:ビル・シャーマン
  • #22:エド・マコーリー
  • #23:フランク・ラムジー
  • #24:サム・ジョーンズ
  • #25:KC・ジョーンズ
  • #31:セドリック・マックスウェル
  • #32:ケビン・マクヘイル
  • #33:ラリー・バード
  • #34:ポール・ピアース
  • #35:レジー・ルイス
  • ジム・ロスカトフを称える『Loscy』のバナー
  • ジョニー・モストを称えるマイクのバナー

ブルックリン・ネッツ

  • #3:ドラゼン・ペトロビッチ
  • #5:ジェイソン・キッド
  • #15:ビンス・カーター(予定)
  • #23:ジョン・ウィリアムソン
  • #25:ビル・メルキオーニ
  • #32:ジュリアス・アービング
  • #52:バック・ウィリアムズ

シャーロット・ホーネッツ

  • #13:ボビー・フィルズ

シカゴ・ブルズ

  • #4:ジェリー・スローン
  • #10:ボブ・ラブ
  • #23:マイケル・ジョーダン
  • #33:スコッティ・ピッペン
  • フィル・ジャクソン、ジェリー・クラウス、ジョニー・カーを称えるバナー

クリーブランド・キャバリアーズ

  • #7:ビンゴー・スミス
  • #11:ジドルナス・イルガウスカス
  • #22:ラリー・ナンス
  • #25:マーク・プライス
  • #34:オースティン・カー
  • #42:ネイト・サーモンド
  • #43:ブラッド・ドアティ
  • ジョー・テイトを称えるバナー

ダラス・マーベリックス

  • #12:デレック・ハーパー
  • #15:ブラッド・デイビス
  • #22:ローランド・ブラックマン
  • #41:ダーク・ノビツキー

デンバー・ナゲッツ

  • #2:アレックス・イングリッシュ
  • #12:ファット・リーバー
  • #33:デイビッド・トンプソン
  • #40:バイロン・ベック
  • #44:ダン・イッセル
  • #55:ディケンベ・ムトンボ
  • #432:ダグ・モー(ヘッドコーチとしての勝利数)

デトロイト・ピストンズ

  • #1:チャウンシー・ビラップス
  • #2:チャック・デイリー
  • #3:ベン・ウォレス
  • #4:ジョー・デュマーズ
  • #10:デニス・ロッドマン
  • #11:アイザイア・トーマス
  • #15:ビニー・ジョンソン
  • #16:ボブ・レイニアー
  • #21:デイブ・ビング
  • #32:リチャード・ハミルトン
  • #40:ビル・レインビア
  • ビル・デイビッドソンとジャック・マクロスキーを称えるバナー

ゴールデンステイト・ウォリアーズ

  • #13:ウィルト・チェンバレン
  • #14:トム・メシェリー
  • #16:アル・アトルズ
  • #17:クリス・マリン
  • #24:リック・バリー
  • #42:ネイト・サーモンド

ヒューストン・ロケッツ

  • #11:ヤオ・ミン
  • #22:クライド・ドレクスラー
  • #23:カルビン・マーフィー
  • #24:モーゼス・マローン
  • #34:アキーム・オラジュワン
  • #44:エルビン・ヘイズ
  • #45:ルディ・トムジャノビッチ
  • CD:キャロル・ドーソンを称えるバナー

インディアナ・ペイサーズ

  • #30:ジョージ・マギニス
  • #31:レジー・ミラー
  • #34:メル・ダニエルズ
  • #35:ロジャー・ブラウン
  • #529:ボビー・レナード(ヘッドコーチとしての勝利数)
  • メル・サイモンを称えるバナー

ロサンゼルス・レイカーズ

  • #8と#24:コービー・ブライアント
  • #13:ウィルト・チェンバレン
  • #16:パウ・ガソル
  • #21:マイケル・クーパー(予定)
  • #22:エルジン・ベイラー
  • #25:ゲイル・グッドリッチ
  • #32:マジック・ジョンソン
  • #33:カリーム・アブドゥル・ジャバー
  • #34:シャキール・オニール
  • #42:ジェームズ・ウォージー
  • #44:ジェリー・ウェスト
  • #52:ジャマール・ウィルクス
  • #99:ジョージ・マイカン
  • チック・ハーンを称えるマイクのバナー
  • ジョン・クンドラを称えるバナー

ロサンゼルス・クリッパーズ

永久欠番なし

メンフィス・グリズリーズ

  • #9:トニー・アレン(予定)
  • #33:マルク・ガソル
  • #50:ザック・ランドルフ
  • ジョイ・ポイエーを称えるマイクのバナー

マイアミ・ヒート

  • #1:クリス・ボッシュ
  • #3:ドウェイン・ウェイド
  • #10:ティム・ハーダウェイ
  • #23:マイケル・ジョーダン
  • #32:シャキール・オニール
  • #33:アロンゾ・モーニング
  • #40:ユドニス・ハズレム
  • ロン・カルプを称えるバナー
  • ダン・マリーノを讃える#13のバナー(マイアミのNFL選手、番号は使用可能)

ミルウォーキー・バックス

  • #1:オスカー・ロバートソン
  • #2:ジュニア・ブリッジマン
  • #4:シドニー・モンクリーフ
  • #8:マーケス・ジョンソン
  • #10:ボブ・ダンドリッジ
  • #14:ジョン・マグロックリン
  • #16:ボブ・レイニアー
  • #32:ブライアン・ウィンターズ
  • #33:カリーム・アブドゥル・ジャバー

ミネソタ・ティンバーウルブズ

  • #2:マリーク・シーリー
  • Flip:フリップ・ソーンダーズを称えるバナー

ニューオーリンズ・ペリカンズ

  • #7:ピート・マラビッチ

ニューヨーク・ニックス

  • #10:ウォルト・フレイジャー
  • #12:ディック・バーネット
  • #15:ディック・マグワイア
  • #15:アール・モンロー
  • #19:ウィリス・リード
  • #22:デイブ・デブッシャー
  • #24:ビル・ブラッドリー
  • #33:パトリック・ユーイング
  • #613:レッド・ホルツマン(ヘッドコーチとしての勝利数)

オクラホマシティ・サンダー(シアトル・スーパーソニックス)

  • #1:ガス・ウィリアムズ
  • #4:ニック・コリソン
  • #10:ネイト・マクミラン
  • #19:レニー・ウィルケンズ
  • #24:スペンサー・ヘイウッド
  • #32:フレッド・ブラウン
  • #43:ジャック・シクマ
  • ボブ・ブラックバーンを称えるマイクのバナー

オーランド・マジック

  • #6:シックスマンとしてのファン
  • #32:シャキール・オニール

フィラデルフィア・76ers

  • #2:モーゼス・マローン
  • #3:アレン・アイバーソン
  • #4:ドルフ・シェイズ
  • #6:ジュリアス・アービング
  • #10:モーリス・チークス
  • #13:ウィルト・チェンバレン
  • #15:ハル・グリアー
  • #24:ボビー・ジョーンズ
  • #32:ビリー・カニングハム
  • #34:チャールズ・バークリー
  • デイブ・ジンコフを称えるマイクのバナー

フェニックス・サンズ

  • #5:ディック・バンアースデイル
  • #6:ウォルター・デイビス
  • #7:ケビン・ジョンソン
  • #9:ダン・マーリー
  • #13:スティーブ・ナッシュ
  • #24:トム・チャンバーズ
  • #31:ショーン・マリオン
  • #32:アマレ・スタウダマイヤー(現地2024年3月2日予定)
  • #33:アルバン・アダムズ
  • #34:チャールズ・バークリー
  • #42:コニー・ホーキンズ
  • #44:ポール・ウェストファル
  • ジェリー・コランジェロ、コットン・フィッツシモンズ、ジョン・マクラウド、アル・マコイ、ジョー・プロスキーを称えるバナー

ポートランド・トレイルブレイザーズ

  • #13:デイブ・トワルジック
  • #14:ライオネル・ホリンズ
  • #15:ラリー・スティール
  • #20:モーリス・ルーカス
  • #22:クライド・ドレクスラー
  • #30:ボビー・グロス
  • #30:テリー・ポーター
  • #32:ビル・ウォルトン
  • #36:ロイド・ニール
  • #45:ジェフ・ピートリー
  • #77:ジャック・ラムジー
  • #1:ラリー・ワインバーグを称えるバナー(番号は使用可能)

サクラメント・キングス

  • #1:ネイト・アーチボルド
  • #2:ミッチ・リッチモンド
  • #4:クリス・ウェバー
  • #6:シックスマンとしてのファン
  • #11:ボブ・デイビーズ
  • #12:モーリス・ストークス
  • #14:オスカー・ロバートソン
  • #16:ペジャ・ストヤコビッチ
  • #21:ブラデ・ディバッツ
  • #27:ジャック・トワイマン
  • #44:サム・レイシー

サンアントニオ・スパーズ

  • #00:ジョニー・モア
  • #6:エイブリー・ジョンソン
  • #9:トニー・パーカー
  • #12:ブルース・ボウエン
  • #13:ジェームズ・サイラス
  • #20:マヌ・ジノビリ
  • #21:ティム・ダンカン
  • #32:ショーン・エリオット
  • #44:ジョージ・ガービン
  • #50:デイビッド・ロビンソン

トロント・ラプターズ

  • #15:ビンス・カーター(予定)

ユタ・ジャズ

  • #1:フランク・レイデン
  • #4:エイドリアン・ダントリー
  • #7:ピート・マラビッチ
  • #9:ラリー・ミラー
  • #12:ジョン・ストックトン
  • #14:ジェフ・ホーナセック
  • #32:カール・マローン
  • #35:ダレル・グリフィス
  • #53:マーク・イートン
  • #1223:ジェリー・スローン(ヘッドコーチとしての勝利数)

ワシントン・ウィザーズ

  • #10:アール・モンロー
  • #11:エルビン・ヘイズ
  • #25:ガス・ジョンソン
  • #41:ウェス・アンセルド
  • #45:フィル・シェニアー

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。