6月11日、来シーズンからBリーグでプレイすることを明言している渡邊雄太が、千葉ジェッツとの契約が濃厚であることを『BasketNews』のドナタス・ウルボナス記者が報じた。
渡邊は2023-2024シーズンはNBAのフェニックス・サンズとメンフィス・グリズリーズでプレイをしたのち、6年のNBAキャリアを終えることを発表していた。
Yuta Watanabe is poised to make one of the biggest moves in Japanese basketball league history, as he is widely expected to join the Chiba Jets, per sources.
— Donatas Urbonas (@Urbodo) June 11, 2024
来季もグリズリーズとはプレイヤーオプションを行使すれば引き続きNBAに在籍することも可能だが、渡邊がオプションを放棄するか、行使した上でチームに解雇されるか、いずれかの形が取られると見られている。
行使した上で解雇された場合は、1年分のサラリーが保証される。チーム側が負担するだけのようにも見られるが、オフシーズン中にサラリーをトレードの駒として利用できるなどのメリットがチームにもある。
プレイヤーオプションを行使するかどうかの期限は現地6月29日までとなっており、渡邊の移籍先発表はNBAチームとの契約周りがクリアになってからになると見られている。
千葉ジェッツのチーム状況
千葉ジェッツには日本代表のチームメイトであり、親交も深い富樫勇樹が所属しており、移籍候補の有力チームのひとつとして考えられている。
ジェッツはBリーグ 2023-2024シーズン、35勝25敗の成績でワイルドカードチームとしてチャンピオンシップ(プレイオフ)に出場。準々決勝ではシーズン成績トップ(51勝9敗)だった宇都宮ブレックスを破り、準決勝で琉球ゴールデンキングス相手に敗退した。
このオフシーズン、ジェッツは富樫との4年延長契約を発表しているほか、日本代表の原修太、レギュラーシーズンセカンドチームに選出されたジョン・ムーニー、クリストファー・スミスら主力との継続契約を発表している一方、オーストラリア代表候補のゼイビア・クックス、元NBA選手のDJ・ステフェンズの契約満了も発表されている。
渡邊が加わった場合、外国籍選手の出場枠などのルールに影響されることなく起用できることもあり、大幅な戦力アップとなる。本来のポジションはウィングである渡邊だが、ラインナップによってはインサイドも渡邊は対応できるため、1つ残っている外国籍選手枠でインサイド選手だけでなく強力なガード選手などの獲得という戦略も可能となり、ポジション問わず補強ができるのも大きい。
その他の獲得候補チームは?
渡邊クラスの日本人選手が獲得可能となることは過去に例がなく、本人がBリーグ入りすることを発表して以降、多くのチームが獲得希望を公言する異例な事態となっていた。
富樫との仲の良さから千葉は有力候補のひとつとしてあげられていたが、他にも資金力の高さやスポンサーの関係からアルバルク東京、元クリーブランド・キャバリアーズのトレーナーである中山佑介氏がディレクター・オブ・スポーツパフォーマンスとして所属しており、2023-24シーズンは馬場雄大が所属したことでも注目された長崎ヴェルカ、ニック・ファジーカスの引退試合で渡邊がユニフォームも着用した川崎ブレイブサンダースなど、多くのチームが移籍候補としてあげられている。
他にもB3ではありながらも、渡邊の地元チームであり、渡邊の母親が大ファンで毎試合通っているという香川ファイブアローズなども獲得希望を表明している。
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