ウルブズが第7戦史上最多点差の逆転劇で王者ナゲッツに勝利20年ぶり地区決勝でマーベリックスと対戦|NBAプレイオフ2024

坂東実藍 Miran Bando

ウルブズが第7戦史上最多点差の逆転劇で王者ナゲッツに勝利20年ぶり地区決勝でマーベリックスと対戦|NBAプレイオフ2024 image

5月19日(日本時間20日)にコロラド州デンバーのボール・アリーナで行われたウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦、ミネソタ・ティンバーウルブズ対デンバー・ナゲッツの一戦は、ウルブズが98-90で勝利し、カンファレンス・ファイナル進出を決めた。

前半にジャマール・マレーに24得点を許し、15点を追ってハーフタイムに突入したウルブズは、後半開始1分強で20点のビハインドを背負う。だが、第3クォーターを28-9のランで終え、1点差に詰め寄る。

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第4Qをルディ・ゴベアの得点でスタートし、第1Q以来のリードを手にしたウルブズは、シックスマン賞を受賞したナズ・リードが攻守両面で活躍。フリースロー成功やダンクで得点をあげ、エドワーズの3ポイントショットをお膳立てする。残り3分で10点差としたウルブズは、20年ぶりとなる球団史上2回目のウェスタン・カンファレンス・ファイナル進出を飾った。

ウルブズ(4勝3敗)はカール・アンソニー・タウンズが23得点、12リバウンド、ジェイデン・マクダニエルズが23得点、6リバウンド、アンソニー・エドワーズが16得点、8リバウンド、7アシスト、ゴベアが13得点、9リバウンド、リードが11得点、マイク・コンリーが10得点、8リバウンドを記録している。

ハーフタイム時点の15点差を逆転しての勝利は、NBAプレイオフ第7戦の歴史で最多の記録。前半に4得点、0リバウンド、3アシストだったエドワーズは、「タフだった。今夜は自分らしさが出せず、リズムをつかめなかったんだ」と話した。

「だからとにかくチームメイトたちを信頼しなければいけなかった。試合の残りで正しいプレイをしなければいけなかった。それをして、みんながショットを決めてくれたんだ。彼らに大きな拍手を送る」

エドワーズは「ただの攻撃的選手でなければ、バスケットボールの試合に勝つ方法は増えるんだ」と述べている。

「僕は1次元じゃない。得点できるだけの選手じゃないんだ。どれだけ最高のガードでも抑えることができる。第4Qにジャマールに対してそれができたと思う。それで試合をひっくり返せた」

また、ゴベアは「素晴らしい気分だよ」と喜んだ。

「彼らのような素晴らしいチーム、世界最高の選手を擁して優勝したチームを倒せたんだ。良い気分だよ」

一方、ナゲッツ(3勝4敗)はマレーが35得点、ニコラ・ヨキッチが34得点、19リバウンド、7アシストをマークした。

マイケル・マローン・ヘッドコーチは「彼らの両肩にかかるところが大きかった」と話している。

「ヨキッチとマレーがどうにかし続けてくれることを期待するが、ほかの選手たちが助けなければ」

前年度王者が地区決勝に勝ち進めなかったのは、今季のナゲッツで5シーズン連続となる。マローンHCは「今思い起こすのは、サンアントニオ・スパーズが王朝を築いたが、連覇したことはないということだ」と述べた。

「だから、負けるのはつらい。その痛みが、我々が初優勝する助けとなった。それを生かせるかだ」

「必ずハンターに戻るさ」

ウルブズは西地区決勝で第5シードのダラス・マーベリックスと対戦。第1戦は5月22日(同23日)にミネソタ州ミネアポリスのターゲット・センターで行われる。

ボックススコア

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坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。