4月30日(日本時間5月1日)にニューヨーク州ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたイースタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第5戦、フィラデルフィア・76ers対ニューヨーク・ニックスの一戦は、76ersがオーバータイムの末に112-106で勝利し、シリーズを2勝3敗とした。
第4クォーター残り28.9秒で6点ビハインドとされた76ersだが、同25.4秒にタイリース・マクシーが4点プレイ。さらにフリースローを1本決められて迎えた同8.5秒、マクシーの長距離からの3ポイントショットでタイスコアとし、オーバータイムに持ち込む。
延長戦で連続9得点をあげた76ersは、残り1分40秒で4点をリード。同1分14秒にジェイレン・ブランソンの3Pでタイスコアとされるも、同1分2秒にケリー・ウーブレイJr.の得点で引きはがす。さらにトバイアス・ハリスがFTを2本沈めて突き放した。
76ers(2勝3敗)はマクシーが46得点、5リバウンド、9アシスト、ジョエル・エンビードが19得点、16リバウンド、10アシスト、5ブロック、ハリスが19得点、8リバウンド、ウーブレイJr.が14得点を記録している。
頭痛でシュートアラウンドを欠席したエンビードは、普段のように得点をあげられず、ターンオーバーも9つ。だが、76ersはマクシーが3P7本を沈めた。
ニック・ナース・ヘッドコーチは「一番手のオプションが苦しんでいることを考え、彼は『いいさ、オレがチームを背負ってやってやる』と思ってくれたんだろう。私はとにかく彼を励まし続けた。自分のチャンスを生かし、自分のショットを打ってプレイを決めろとね」と話している。
「そして確かに彼はそれをやってくれた。リズムをつかみ、たくさん決めてくれたんだ」
マクシーの46得点は、負ければ敗退決定というエリミネーションゲームで76ersが勝利した際の球団最多得点記録。2001年のミルウォーキー・バックスとの地区決勝第7戦でアレン・アイバーソンがあげた44得点を上回った。
「とにかく生き残る道を見つけようと思っていた」というマクシーは、1995年にMSGで終盤の9秒間に8得点をあげたインディアナ・ペイサーズのレジー・ミラーを想起させる活躍について、「僕らに必要だった。シーズンがかかっているんだ」と述べている。
一方、ニックス(3勝2敗)はブランソンが40得点、6アシスト、ジョシュ・ハートが18得点、9リバウンド、OG・アヌノビーが17得点、6リバウンド、マイルズ・マクブライドが14得点をマークした。
トム・シボドーHCは「厳しい負け方だ。6点、8点とリードして、何度かターンオーバーしてしまったからね。とにかくもっとうまくやらなければいけない」と話している。
「リードした時にもっと厳しくプレイし、良い判断を下さなければいけない。第4Qは違うんだ。違いを理解しなければ。我々はもっとうまくやれる。もっとうまくやるよ」
第6戦は5月2日(同3日)、ペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる。
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