ヤニス不在もリラードが前半に球団記録 バックスはペイサーズ相手に白星発進|NBAプレイオフ2024

坂東実藍 Miran Bando

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4月21日(日本時間22日)にウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで行われたイースタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第1戦、インディアナ・ペイサーズ対ミルウォーキー・バックスの一戦は、バックスが109-94で勝利した。

左ふくらはぎを痛め、レギュラーシーズン終盤戦を欠場したヤニス・アデトクンボが欠場したバックスは、デイミアン・リラードが前半に35得点と活躍。まずは第1クォーター、プレイオフで1997年以来となる19得点をあげる。

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ベンチに下がっていた第2Q序盤の約5分間も、チームが14-3でリードを広げると、リラードはコートに戻ってから4点プレイを決めるなど引き続き奮闘。一時30点差をつけたバックスは、27点リードでハーフタイムに突入した。

リラードの前半35得点はバックスのプレイオフにおけるハーフ球団記録。また、プレイオフでは2019年のロサンゼルス・クリッパーズ戦でケビン・デュラント(当時ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が記録した38得点以来となる数字だ。

後半、バックスはリラードがフィールドゴール5本中0本成功で無得点にとどまり、第3Qで12点差まで追い上げられる。だが、ジェイ・クラウダーとマリーク・ビーズリーの3ポイントショットなど連続8得点で再び突き放すと、その後は14点超のリードを保って逃げ切った。

バックス(1勝)はリラードが35得点、6リバウンド、クリス・ミドルトンが23得点、10リバウンド、ボビー・ポーティスが15得点、11リバウンド、ブルック・ロペスが11得点を記録している。

リラードは「すべてが自分次第だとは思わないけど、もう少しアグレッシブになり、自信をもって前に踏み出さなければいけないと分かっている」と話した。

「プレイオフでは、調子を定めるのが大事なんだ。何度もこのチームと対戦するのだし、自分を確立しておきたいものだよ。特にホームではね。とにかくそういうメンタリティーで臨んだ」

2021年以来となるプレイオフ出場のリラードは、「この2年はプレイオフに出られなくて最悪だった」と述べている。

「早くからバカンスだった。昨年はコーチェラ・フェスティバルに行ったよ。(ことしは)行けていない。毎年プレイオフを戦うんだ。ああやって長い夏を過ごして、もう嫌だったんだ」

一方、ペイサーズ(1敗)はパスカル・シアカムが36得点、13リバウンド、マイルズ・ターナーが17得点、8リバウンド、TJ・マコーネルが10得点をマークした。

2020年以来のプレイオフ進出で、2014年以来のファーストラウンド突破を目指すペイサーズ。リック・カーライル・ヘッドコーチは「前半は恥ずかしかった」述べている。

「言い訳無用だ。単純に、もっとうまく臨まなければならなかった。ひどかった。我々全員のせいだ」

第2戦は4月23日(同24日)、ファイサーブ・フォーラムで行われる。

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坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。